データ保護を実現する四つの代替手段
Windows 11でzipファイルにパスワードを設定できない場合でも、代替手段を知っておくことで、大切なデータを安全に保護できます。

zipファイルにパスワードを設定する方法として、7-Zipなどの圧縮ソフトの利用、BitLockerによるドライブ全体の暗号化、OneDriveなどのクラウドストレージサービスの活用、ファイル転送サービスの利用があります。
ここでは、それぞれの方法について詳しく解説します。
7-Zipによるzipファイル暗号化
7-Zip(セブンジップ)は、無料で利用できる高機能な圧縮・解凍ソフトです。
zipファイル作成時に強力な暗号化(AES-256など)でパスワードを設定できるため、セキュリティを強化できます。

7-Zipで暗号化zipファイルを作成したいけど、どうすればいいの?

7-Zipをインストールして、ファイルを右クリックするだけだよ!
- 7-Zip公式サイト: https://seven-zip.osdn.jp/
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 暗号化方式 | AES-256 |
| 利用料金 | 無料 |
| メリット | 高いセキュリティ、無料で利用可能 |
| デメリット | 受信側も7-Zipなどの解凍ソフトが必要 |
操作は簡単で、ファイルを右クリックして「7-Zip」→「圧縮」を選択し、パスワードを入力するだけです。
7-Zipを利用すれば、Windows 11でも手軽にzipファイルにパスワードを設定できます。
BitLockerによるドライブ全体の暗号化
BitLocker(ビットロッカー)は、Windows 11 Pro以上のエディションに搭載されているドライブ暗号化機能です。
zipファイルだけでなく、ドライブ内のすべてのデータを保護できます。

BitLockerって何?難しそう…

Windowsに標準搭載されている、ドライブを丸ごと暗号化する機能だよ!
BitLockerは、TPM(Trusted Platform Module)と呼ばれるセキュリティチップと連携することで、より強固なセキュリティを実現します。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 対象 | ドライブ全体 |
| 利用料金 | Windows 11 Pro以上のエディションに標準搭載 |
| メリット | ドライブ全体のデータを保護、高いセキュリティ |
| デメリット | Windows 11 Homeエディションでは利用不可、設定に多少の知識が必要 |
BitLockerを有効にすると、PC起動時にパスワードまたは回復キーの入力を求められるようになります。
これにより、万が一PCが盗難・紛失した場合でも、データへの不正アクセスを防ぐことが可能です。
OneDriveを活用したファイル共有
OneDrive(ワンドライブ)は、Microsoftが提供するクラウドストレージサービスです。
ファイル共有時にアクセス権限を設定することで、特定のユーザーのみがファイルにアクセスできるようにします。

OneDriveってバックアップに使うイメージだけど、共有にも使えるの?

そうだよ!アクセス権限を設定すれば、安全にファイルを共有できるんだ!
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| アクセス権限 | 編集権限、閲覧のみ |
| 利用料金 | 無料プランあり、有料プランで容量拡張可能 |
| メリット | 手軽にファイル共有、アクセス権限の詳細設定 |
| デメリット | クラウドストレージの容量制限、インターネット接続が必要 |
OneDriveでは、共有相手ごとにアクセス権限(編集可能、閲覧のみなど)を設定できます。
これにより、zipファイルにパスワードを設定する手間を省きつつ、安全なファイル共有を実現できます。
ファイル転送サービスSECURE DELIVERの利用
SECURE DELIVER(セキュアデリバー)は、ファイル送受信・転送に特化したクラウドサービスです。
zipファイルを作成せずに、ファイルを安全に送受信できます。
送信者は、相手がファイルをダウンロードしたかを確認することも可能です。

ファイル転送サービスってたくさんあるけど、何が違うの?

SECURE DELIVERは、zipファイルを使わずに安全に送受信できるのが特徴だよ!
- SECURE DELIVER公式サイト: https://www.securedeliver.com/
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 特徴 | zipファイル不要、ダウンロード確認機能 |
| 利用料金 | 有料プラン |
| メリット | zipファイル作成の手間が不要、セキュリティが高い |
| デメリット | 有料サービス |
SECURE DELIVERでは、ファイルは暗号化されて送信され、受信者はURLをクリックしてファイルをダウンロードします。
送信者は、相手がファイルをダウンロードしたかどうかを確認できるため、セキュリティ面でも安心です。