回復環境からの初期化手順

Windows 11の回復環境は、通常の起動ができない場合に、システムの修復や初期化を行うための特別な環境です。
システムに問題が発生した場合や、PCを初期状態に戻したい場合に役立ちます。
回復環境からの初期化は、設定アプリから初期化できない場合や、PCが起動しない場合に有効な手段となります。
回復環境から初期化を行うことで、PCを工場出荷時の状態に戻し、問題の解決が期待できます。
ここでは、回復環境の起動方法から、初期化の手順、注意点までを詳しく解説します。
回復環境の起動方法
回復環境を起動するには、いくつかの方法があります。
最も一般的なのは、PCを数回強制終了する方法です。
これにより、自動的に回復環境が起動します。
もし回復環境が起動しない場合は、Windowsのインストールメディアや回復ドライブを使用する方法もあります。
PCを強制終了する手順は以下のとおりです。
- PCの電源ボタンを長押しして、PCの電源を切ります。
- 再度、PCの電源ボタンを押してPCを起動します。
- Windowsのロゴが表示されたら、すぐにPCの電源ボタンを長押しして、PCの電源を切ります。
- 上記の手順を2〜3回繰り返すと、回復環境が自動的に起動します。

回復環境って、どうやったら起動できるの?

PCを数回強制終了すると、自動的に起動する場合があります。
「トラブルシューティング」の選択
回復環境が起動したら、最初に「トラブルシューティング」を選択します。
このオプションを選択することで、さまざまな修復ツールや初期化のオプションにアクセスできます。
「トラブルシューティング」の画面では、「このPCを初期状態に戻す」や「詳細オプション」などの項目が表示されます。
「詳細オプション」を選択すると、さらに詳細な修復ツールやコマンドプロンプトなどが利用できます。
「このPCを初期状態に戻す」を選択すると、PCを初期化する手順に進むことができます。
画面の指示に従う際の注意点
「このPCを初期状態に戻す」を選択すると、初期化の方法を選択する画面が表示されます。
「個人用ファイルを保持する」か「すべて削除する」のどちらかを選択します。
どちらを選ぶかによって、初期化後の状態が大きく変わるため、慎重に選択する必要があります。
「個人用ファイルを保持する」を選択した場合、アプリや設定は削除されますが、ドキュメント、画像、音楽などの個人ファイルは残ります。
「すべて削除する」を選択した場合、すべてのファイル、アプリ、設定が削除され、工場出荷時の状態に戻ります。
どちらのオプションを選択した場合でも、画面の指示に従って操作を進めることで、初期化が完了します。