Windows 11 スリープ自動復帰を防ぐ設定

Windows 11でスリープモードからの自動復帰に悩まされている方は少なくありません。
この問題は、作業の中断や無駄な電力消費につながるため、早急な対策が求められます。
設定を見直すことで、より快適なPC環境を実現できます。
ここでは、Wake On Lan(WOL)の無効化、タスクスケジューラの確認と設定変更、高速スタートアップの無効化という3つのアプローチについて解説します。
これらの設定を見直すことで、スリープからの自動復帰を効果的に防ぎ、より快適なWindows 11環境を実現することが可能です。
Wake On Lan(WOL)の無効化
Wake On Lan(WOL)とは、ネットワーク経由でコンピューターを起動させる機能のことです。
例えば、外出先から自宅のPCを操作したい場合に便利な機能ですが、意図しないスリープ解除の原因となることがあります。
WOLを無効化することで、外部からの信号によるスリープ解除を防ぐことが可能です。
具体的な手順としては、デバイスマネージャーからネットワークアダプターのプロパティを開き、「電源の管理」タブで「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できる」のチェックを外します。
タスクスケジューラの確認と設定変更
タスクスケジューラは、特定の時間にプログラムやスクリプトを自動的に実行するWindowsの機能です。
例えば、夜間にバックアップを実行するタスクを設定している方もいるかもしれません。
タスクスケジューラの設定によっては、スリープ状態から自動的に復帰してしまうことがあります。
タスクスケジューラを開き、タスクライブラリからスリープ解除に関連するタスクを無効化または停止することで、この問題を解決できます。

どのタスクがスリープ解除に関わっているのか見分けるのが難しいです。

タスクの実行履歴を確認し、スリープ解除直前に実行されたタスクを特定しましょう。
高速スタートアップの無効化
高速スタートアップは、Windowsの起動を速めるための機能であり、休止状態とシャットダウンを組み合わせたような動作をします。
例えば、PCの起動時間を短縮するために、この機能を有効にしている方もいるかもしれません。
しかし、高速スタートアップが原因でスリープからの復帰がうまくいかないケースがあります。
高速スタートアップを無効化するには、「コントロールパネル」→「電源オプション」→「電源ボタンの動作を選択する」から「現在利用できない設定を変更します」をクリックし、「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外します。