解決しない? Windows 11 IMEの最終手段

IMEの変換候補が表示されない問題は、日々の作業効率に大きく影響します。
基本的な対策を試しても改善しない場合、より根本的な解決策を検討する必要があります。
そのような状況を打破するために、最終手段としての解決策を紹介します。
ここでは、IMEリセットによる初期化、システムファイルチェッカーによる修復、そしてWindows 11のクリーンブート実行という3つの方法を解説します。
これらの手順を踏むことで、多くのIME関連の問題が解決に向かうはずです。
IMEリセットによる初期化
IMEリセットとは、Microsoft IMEの設定を初期状態に戻す機能で、これにより、設定の競合や破損が原因で発生する問題を解消できます。
例えば、長年使用しているうちにIMEの設定が複雑になり、予測変換が正常に機能しなくなった場合に有効です。
IMEリセットは、設定アプリから簡単に行えます。
設定アプリを開き、「時刻と言語」から「言語」を選択し、「日本語」の「オプション」をクリックします。
「Microsoft IME」の「オプション」を開き、「リセット」を選択することで実行できます。
リセットを行うと、学習データも消去されるため、初期設定からIMEを再構築することになります。

IMEリセットって、本当に効果があるのかな?

IMEの設定が初期化されることで、競合していた設定が解消され、改善される見込みがあります。
システムファイルチェッカーによる修復
システムファイルチェッカー(SFC)は、Windowsのシステムファイルをスキャンし、破損したファイルを修復するツールです。
システムファイルが破損すると、IMEの動作に影響を与える可能性があります。
例えば、Windowsのアップデート後や、マルウェア感染が疑われる場合にSFCを実行することで、IMEの不具合が改善することがあります。
SFCは、コマンドプロンプトを管理者として実行し、「sfc /scannow」と入力することで起動します。
スキャンには時間がかかる場合がありますが、完了後には破損したファイルが自動的に修復されます。
修復後、PCを再起動することで変更が適用されます。

システムファイルチェッカーって難しそうだけど、本当に自分でできるの?

コマンドプロンプトに「sfc /scannow」と入力するだけなので、簡単に行えます。
Windows 11のクリーンブート実行
クリーンブートとは、必要最小限のドライバとスタートアッププログラムのみを使用してWindowsを起動する方法です。
これにより、サードパーティ製のソフトウェアがIMEの動作に干渉しているかどうかを判断できます。
例えば、新しいソフトウェアをインストールした後からIMEの調子が悪くなった場合に、クリーンブートを試すことで原因を特定できることがあります。
クリーンブートを実行するには、システム構成ユーティリティ(msconfig)を使用します。
msconfigを開き、「サービス」タブで「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェックを入れ、「すべて無効」をクリックします。
次に、「スタートアップ」タブで「タスクマネージャーを開く」をクリックし、スタートアップ項目をすべて無効にします。
PCを再起動すると、クリーンブートが実行されます。

クリーンブートって、普通の起動と何が違うの?

クリーンブートでは、必要最小限のプログラムしか起動しないため、IMEの不具合の原因を特定しやすくなります。
よくある質問(FAQ)
- IMEの変換候補が突然表示されなくなったのですが、なぜですか?
-
IMEの変換候補が突然表示されなくなる原因はいくつか考えられます。
予測入力が無効になっている、IMEプロパティの詳細設定が適切でない、Microsoft IME以外のIMEを利用しているなどが考えられます。
まずは、これらの設定を確認することが大切です。
- 予測入力の設定はどこで確認できますか?
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予測入力の設定は、タスクバーにあるIMEのアイコンを右クリックし、「設定」から確認できます。
「全般」設定に「予測入力を使用する」という項目があるので、オンになっているか確認してください。
- Microsoft IME以外のIMEを使用していますが、何か注意点はありますか?
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Google 日本語入力やATOKなどのMicrosoft IME以外のIMEを使用している場合は、それぞれのIMEの設定画面で、予測入力や変換候補の表示に関する設定を確認する必要があります。
また、IMEによってはWindows 11との互換性に問題がある場合があるので、常に最新バージョンを使用することが大切です。
- IMEを再起動しても変換候補が表示されない場合はどうすればいいですか?
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IMEの再起動で改善しない場合は、Windows Updateによるシステムの更新を試してみてください。
また、Windowsにはトラブルシューティングツールが搭載されているので、そちらの利用も検討してみてください。
- IMEリセットを行うと、どのような影響がありますか?
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IMEリセットを行うと、Microsoft IMEの設定が初期状態に戻ります。
長年使用しているうちにIMEの設定が複雑になり、予測変換が正常に機能しなくなった場合に有効です。
ただし、学習データも消去されるため、初期設定からIMEを再構築する必要があります。
- システムファイルチェッカーはどのように実行すればいいですか?
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システムファイルチェッカー(SFC)は、コマンドプロンプトを管理者として実行し、「sfc /scannow」と入力することで起動します。
スキャンには時間がかかる場合がありますが、完了後には破損したファイルが自動的に修復されます。
修復後、PCを再起動することで変更が適用されます。
まとめ
Windows 11でIMEの変換候補が表示されない場合、まずは予測入力が有効になっているかを確認しましょう。
この記事では、IMEの変換候補が出ない場合の対策として、以下の重要なポイントを解説しました。
- IME設定における予測入力とIMEプロパティの詳細設定の確認
- IMEの再起動やWindows Updateによるシステム更新
- IMEリセットやシステムファイルチェッカーによる修復
上記の方法を試しても改善しない場合は、Microsoftのサポートページを確認するか、専門家への相談を検討してみてください。