失業保険計算｜パートでも受給できる？条件と金額シミュレーション

パートで働いていたけれど、会社を辞めてしまった…そんな時、失業保険はもらえるのか、いくらもらえるのか不安に感じていませんか？失業保険は、次の仕事を見つけるまでの生活を支える大切な制度です。

この記事では、パートの方が失業保険を受給するための条件から、受給額の計算方法、ハローワークでの手続きまでを詳しく解説します。

手取り額別のシミュレーションも掲載しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

失業保険計算方法｜パートの受給額を解説

失業保険の受給額は、離職前の賃金と雇用保険の加入期間によって大きく左右されます。

特にパートタイムで働いていた方は、自分がどれくらいの金額を受給できるのか気になるのではないでしょうか。

パートでも受給できる可能性

パート勤務でも、雇用保険に加入していれば失業保険を受給できる可能性があります。

雇用保険の加入条件を満たしているかどうかを確認することが重要です。

計算に必要な情報

失業保険の計算には、離職前の賃金と雇用保険の加入期間の情報が不可欠です。

これらの情報を基に、ハローワークで基本手当日額と給付日数が決定されます。

情報	説明
離職前の賃金	離職日以前6ヶ月間の給与（残業代、通勤手当を含む。賞与は除く）
雇用保険の加入期間	離職日以前2年間に、雇用保険に加入していた期間（自己都合退職の場合は12ヶ月以上、会社都合退職の場合は6ヶ月以上）

手取り額別のシミュレーション

ご自身の手取り額を参考に、失業保険の受給額をシミュレーションしてみましょう。

手取り額	失業保険支給総額（自己都合退職の場合）	1ヶ月あたりの支給金額（自己都合退職の場合）	失業保険支給期間（自己都合退職の場合）
10万円	299,800円	93,200円	90日
18万円	475,200円	147,800円	90日
20万円	502,800円	156,400円	90日
25万円	550,100円	171,100円	90日
30万円	566,100円	176,100円	90日

これらの情報をもとに、ご自身の状況に合わせた正確な失業保険の金額を把握しましょう。

パートの失業保険受給条件

失業保険を受給するためには、雇用保険への加入期間や離職理由、働く意思と能力が重要です。

これらの条件を満たすことで、パート勤務の方でも失業保険の受給資格を得られる可能性があります。

以下に、各条件について詳しく説明します。

雇用保険の加入期間

雇用保険の加入期間は、失業保険の受給資格を得るために重要な要素です。

一定期間以上雇用保険に加入している必要があります。

項目	条件
自己都合退職の場合	退職日以前の2年間に、雇用保険の被保険者期間が12ヶ月以上必要
会社都合退職の場合	退職日以前の1年間に、雇用保険の被保険者期間が6ヶ月以上必要

離職理由による違い

離職理由も、失業保険の受給資格や給付日数に影響します。

自己都合退職と会社都合退職では、受給開始までの期間や給付日数に違いがあります。

項目	内容
自己都合退職	受給開始まで3ヶ月間の給付制限がある（ただし、特定理由離職者に該当する場合は給付制限がない）
	給付日数は雇用保険の加入期間によって異なり、90日～150日の範囲で決定される
会社都合退職	給付制限がない
	給付日数は年齢や雇用保険の加入期間によって異なり、90日～330日の範囲で決定される
特定理由離職者	期間のある労働契約が更新されなかったことなど、やむを得ない理由で離職した人

自己都合退職でも、特定理由離職者に該当する場合は、会社都合退職と同様に扱われることがあります。

働く意思と能力

失業保険は、働く意思と能力があるにも関わらず就職できない状態にある人を支援するための制度です。

以下の条件を満たす必要があります。

ハローワークでの手続き

ハローワークでの手続きは、失業保険を受給するために非常に重要なステップです。

手続きをスムーズに進めるために、必要な持ち物を事前に準備し、申請の流れを把握しておきましょう。

さらに、受給説明会への参加も忘れずに行いましょう。

必要な持ち物

ハローワークで手続きを行う際には、以下の書類や持ち物が必要になります。

項目	内容
離職票	退職した会社から発行される書類
個人番号確認書類	マイナンバーカード、通知カード、マイナンバーが記載された住民票のいずれか
身元確認書類	運転免許証、運転経歴証明書、パスポート、在留カードなどのいずれか
写真	2枚（原則として、たて3.0cm×よこ2.4cmの正面上半身の写真）
本人名義の預金通帳orキャッシュカード	ゆうちょ銀行を含む、本人名義の預金通帳またはキャッシュカード

申請の流れ

失業保険の申請は、以下の流れで進みます。

受給説明会への参加

受給説明会では、失業保険の受給に関する重要な情報が提供されます。

参加することで、今後の手続きや注意点について理解を深めることができます。

項目	内容
参加目的	失業保険受給に関する重要事項の説明を受けること
説明会の内容	受給期間中の注意点、求職活動の方法、不正受給に関する注意など
参加時の注意点	ハローワークから指定された日時を必ず守ること

よくある質問（FAQ）

パートでも失業保険はいつもらえますか？

失業保険は、ハローワークで受給資格が決定されてから原則7日間の待機期間後、受給説明会に参加し、失業認定を受けることで支給されます。

パートの失業保険の申請に必要な書類は何ですか？

離職票、個人番号確認書類、身元確認書類、写真2枚、本人名義の預金通帳またはキャッシュカードが必要です。

パートで働いていましたが、会社都合で辞めた場合、失業保険はすぐにもらえますか？

会社都合退職の場合、給付制限はなく、ハローワークでの手続き後、7日間の待機期間を経て失業保険が支給されます。

パートの失業保険の受給額はどのように決まりますか？

離職日以前6ヶ月間の給与と、雇用保険の加入期間によって基本手当日額と給付日数が決定され、受給額が決まります。

パートでも失業保険をもらうには、どのくらい雇用保険に加入している必要がありますか？

自己都合退職の場合は退職日以前2年間に12ヶ月以上、会社都合退職の場合は退職日以前1年間に6ヶ月以上の雇用保険加入期間が必要です。

パートの失業保険を受給中にアルバイトをしても良いですか？

失業保険受給中にアルバイトをすること自体は禁止されていませんが、労働時間や収入によっては失業保険の減額や支給停止となる場合があります。

事前にハローワークに相談することが重要です。

まとめ

この記事では、パート勤務の方が失業保険を受給するための条件、計算方法、手続きについて解説しました。

特に、離職前の賃金と雇用保険の加入期間が受給額を大きく左右することを覚えておきましょう。

この記事を参考に、ご自身の状況を確認し、ハローワークで相談して、失業保険の手続きを進めてみましょう。