Windows10｜バージョン一覧｜知っておくべき全知識

2025年3月30日2025年4月11日

サポート期限とライフサイクル

Windows 10のバージョンを把握することは、適切なセキュリティを維持し、最新の機能を利用するために重要です。

各エディションやリリース時期によってサポート期限が異なり、利用できる機能も変わるからです。

そこで、HomeとProエディション、EnterpriseとEducationエディション、LTSCのサポート期間について確認していきましょう。

HomeとProエディション

Windows 10 HomeとProエディションのサポート期間は、一般的にリリースから18か月間です。

HomeエディションとProエディションの違いは何だろう

Homeエディションは個人向け、Proエディションはビジネス向けと覚えておくと良いでしょう

最新の機能アップデートやセキュリティ更新プログラムを受け取るためには、定期的なバージョンアップが必要になります。

EnterpriseとEducationエディション

Windows 10 EnterpriseとEducationエディションは、リリースの時期によってサポート期間が異なります。

上半期リリース（H1）版は18か月、下半期リリース（H2）版は30か月間のサポートが提供されます。

長期間の利用を考える場合は、下半期リリース版を選択すると良いでしょう。

LTSCのサポート期間

LTSC（Long-Term Servicing Channel）は、特定の用途向けに長期のサポートを提供するエディションです。

通常のHomeやProエディションとは異なり、機能アップデートは限定的ですが、セキュリティ更新プログラムは最長10年間提供されます。

例えば、Windows 10 Enterprise LTSC 2021は2027年1月12日まで、Windows 10 IoT Enterprise LTSCは2032年1月13日までサポートされます。

より安定した環境を長期間利用したい場合は、LTSCエディションが適しているでしょう。

エディション	サポート期間
Home/Pro	リリースから18か月
Enterprise/Education (H1リリース)	リリースから18か月
Enterprise/Education (H2リリース)	リリースから30か月
LTSC	最長10年間

Windows 10のバージョンとサポート期間を理解することは、継続的なセキュリティと安定したシステム運用に不可欠です。

ご自身の利用状況に合わせて、適切なバージョンを選択し、計画的なアップデートを実施するように心がけましょう。

バージョンごとのアップデート方法

Windows 10のアップデートは、機能と品質の2種類が存在し、それぞれ手順と注意点が異なります。

各アップデートの違いを理解することで、常に最新の状態を保ち、PCを安全に利用できます。

アップデートってどうやるの？

機能アップデートの手順

機能アップデートは、新しい機能や改善点が追加される、年に一度の大型アップデートのことです。

最新バージョンにアップデートすることで、Windows 10をより快適に使用できます。

設定アプリを開く: スタートメニューから「設定」を選択します。
「更新とセキュリティ」を選択: 設定画面で「更新とセキュリティ」をクリックします。
「Windows Update」を選択: 左側のメニューから「Windows Update」を選びます。
アップデートの確認: 「更新プログラムのチェック」をクリックし、利用可能な機能アップデートがあるか確認します。
ダウンロードとインストール: 機能アップデートが表示されたら、「ダウンロードしてインストール」をクリックします。
再起動: ダウンロードとインストールが完了したら、PCを再起動してアップデートを適用します。

品質アップデートの手順

品質アップデートは、セキュリティの向上やバグ修正を目的としたアップデートのことです。

定期的な品質アップデートにより、Windows 10の安定性を維持できます。

設定アプリを開く: スタートメニューから「設定」を選択します。
「更新とセキュリティ」を選択: 設定画面で「更新とセキュリティ」をクリックします。
「Windows Update」を選択: 左側のメニューから「Windows Update」を選びます。
アップデートの確認: 「更新プログラムのチェック」をクリックし、利用可能な品質アップデートがあるか確認します。
ダウンロードとインストール: 品質アップデートが表示されたら、「ダウンロードしてインストール」をクリックします。
再起動: ダウンロードとインストールが完了したら、PCを再起動してアップデートを適用します。

トラブルシューティングのポイント

アップデートは時に予期せぬ問題を引き起こすことがありますが、適切な対処法を知っておくことで、スムーズに解決できます。

ここでは、よくあるトラブルとその解決策を紹介します。

問題	解決策
アップデートがダウンロードできない	インターネット接続を確認する。Windows Update トラブルシューティングツールを実行する。「設定」→「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」→「追加のトラブルシューティングツール」→「Windows Update」を選択します。
アップデートがインストールできない	デバイスに必要な空き領域があるか確認する。不要なファイルやアプリケーションを削除します。
アップデート後にPCの動作が不安定になる	デバイスマネージャーでドライバーを更新する。「Windows」キー + 「X」を押し、「デバイスマネージャー」を選択します。問題のあるデバイスを探し、右クリックして「ドライバーの更新」を選択します。セーフモードで起動して、問題が解決するか確認する。PCをセーフモードで起動する方法については、Microsoft のサポートページを参照してください。
ブルースクリーンエラーが発生する	システムの復元を実行する。以前の正常な状態にPCを復元します。「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「システム」→「システムの保護」→「システムの復元」を選択します。Windows の再インストールを検討する。これは最終手段であり、すべてのデータが削除されるため、事前にバックアップが必要です。
アップデートが途中で止まってしまう	一時ファイルが邪魔をしている場合があるので、削除する。Windows Updateのコンポーネントをリセットする。コマンドプロンプトを管理者として実行し、以下のコマンドを順番に入力して実行します。「net stop wuauserv」「net stop cryptSvc」「net stop bits」「net stop msiserver」「ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old」「net start wuauserv」「net start cryptSvc」「net start bits」「net start msiserver」

アップデートって結構手間がかかるな…

よくある質問（FAQ）

Windows 10 のバージョンはどこで確認できますか？: Windows 10 のバージョンは、winver コマンドまたはシステム情報で確認できます。winver コマンドは、Windows キー R キーを押し、「ファイル名を指定して実行」を開き、「名前」欄に winver と入力して「OK」をクリックすると確認できます。システム情報の場合は、Windows キーを押し、「システム情報」と入力して検索結果から「システム情報」アプリを開くと確認できます。
最新の Windows 10 バージョンは何ですか？: Windows 10 の最新バージョンは 22H2 です。このバージョンは 2022年10月18日にリリースされ、Windows 10 の最終バージョンとなります。
Windows 10 の Home と Pro の違いは何ですか？: Windows 10 の Home エディションは個人利用向けで、基本的な機能が搭載されています。Pro エディションはビジネス向けで、Home エディションの機能に加えて、BitLocker によるドライブ暗号化やリモートデスクトップなどのビジネス向けの機能が追加されています。
Windows 10 のサポート期限はいつまでですか？: Windows 10 の 22H2 バージョンの Home と Pro エディションのサポート期限は、2025年10月14日までです。Enterprise と Education エディションも同様に 2025年10月14日までサポートされます。
Windows 10 の機能アップデートとは何ですか？: Windows 10 の機能アップデートは、年に一度提供される大型アップデートです。新しい機能や改善点が追加され、Windows 10 をより快適に使用できるようになります。
Windows 10 の品質アップデートとは何ですか？: Windows 10 の品質アップデートは、セキュリティの向上やバグの修正を目的としたアップデートです。定期的に提供され、Windows 10 の安定性を維持するために重要です。