グループポリシーエディターで画面ロックを制御(Pro版以上)

Windows 11 Pro版以上では、グループポリシーエディターを使用することで、画面ロックに関する詳細な設定を制御できます。
しかし、グループポリシーの設定は、システム全体に影響を与える可能性があるため、変更を行う際は慎重な対応が必要です。
特に、企業や組織で使用しているPCでは、個人の判断で設定を変更する前に、必ずIT部門に確認するようにしましょう。
ここでは、グループポリシーエディターを用いた画面ロック制御に焦点を当て、具体的な設定方法と、企業・組織のポリシーによる制限について解説します。
「対話型ログオン:マシンロックの無効時間」設定
「対話型ログオン:マシンロックの無効時間」設定とは、画面ロックが自動的に有効になるまでのアイドル時間(操作がない状態)を設定する機能です。
たとえば、この設定を「15分」に設定した場合、PCが15分間操作されないと自動的に画面がロックされます。

会社支給のPCが、会議中に勝手にロックされて困る

グループポリシーで設定を変更すれば、会議中の画面ロックを防げるかもしれません。
「対話型ログオン:マシンロックの無効時間」設定を変更する手順は以下のとおりです。
- ローカルグループポリシーエディターを開きます(
gpedit.msc
と入力してEnterキーを押す)。 - 「コンピューターの構成」→「Windowsの設定」→「セキュリティの設定」→「ローカルポリシー」→「セキュリティオプション」を選択します。
- 右側のペインで「対話型ログオン:マシンロックの無効時間」をダブルクリックします。
- 画面ロックまでの時間を設定し、「OK」をクリックします。
企業・組織のポリシーによる画面ロック制限の確認
企業や組織で使用しているPCでは、セキュリティポリシーによって画面ロックの設定が管理されている場合があります。
たとえば、情報漏洩対策の一環として、一定時間操作がないと自動的に画面がロックされるように設定されているケースです。

個人の設定で画面ロックを解除しても、すぐにまたロックされてしまう

それは、組織のポリシーが優先されている可能性があります。
組織のポリシーによる制限を確認するには、以下の手順を実行します。
- ローカルグループポリシーエディターを開きます(
gpedit.msc
と入力してEnterキーを押す)。 - 「コンピューターの構成」または「ユーザーの構成」→「管理用テンプレート」→「コントロールパネル」→「個人設定」を選択します。
- 右側のペインで「スクリーンセーバー」の設定を確認し、組織によって設定が強制されているかどうかを確認します。
組織のポリシーによって画面ロックの設定が制限されている場合、個人の設定を変更しても、組織の設定が優先されるため、画面ロックを完全に無効化することはできません。
このような場合は、IT部門に相談し、画面ロックの設定変更が可能かどうかを確認する必要があります。