リカバリーメディア作成前の確認事項

Windows 11のリカバリーメディアを作成する前に、いくつか確認しておくべきことがあります。
必要なものが揃っていなかったり、設定が間違っていたりすると、リカバリーメディアの作成がスムーズに進まないだけでなく、最悪の場合、データが消失する可能性もあります。
そこで、本項ではリカバリーメディア作成前に確認すべき3つのポイントを紹介します。
これらを確認することで、スムーズにリカバリーメディアを作成でき、万が一のトラブルにも適切に対応できるようになります。
Windows 11バージョン確認
リカバリーメディアを作成する前に、現在お使いのWindows 11のバージョンを確認することが重要です。
なぜなら、Windows 11のバージョンによって、必要なUSBメモリの容量や、メディア作成ツールの操作手順が異なる場合があるからです。
例えば、古いバージョンのWindows 11で作成したリカバリーメディアは、最新バージョンにアップグレードされたPCでは正常に動作しない可能性があります。

自分のWindows 11のバージョンがわからない…

バージョンを確認して、最新の状態にしておきましょう。
Windows 11のバージョンは、「設定」アプリから簡単に確認できます。
「設定」→「システム」→「詳細情報」と進み、「Windowsの仕様」という項目を確認してください。
そこに表示されているバージョン番号が、現在お使いのWindows 11のバージョンです。
USBメモリの初期化
リカバリーメディアを作成する前に、使用するUSBメモリを初期化(フォーマット)することが推奨されます。
初期化とは、USBメモリに保存されているすべてのデータを消去し、ファイルシステムを初期状態に戻すことです。
これにより、リカバリーメディアの作成時にエラーが発生する可能性を減らすことができます。

USBメモリを初期化しないとどうなるの?

他のデータが残っていると、エラーの原因になることがあります。
USBメモリの初期化は、エクスプローラーから簡単に行えます。
USBメモリをPCに接続し、エクスプローラーでUSBメモリのドライブを右クリックします。
「フォーマット」を選択し、ファイルシステムを「FAT32」または「NTFS」に設定して、初期化を実行してください。
BIOS設定の確認
BIOS(バイオス)とは、PCの基本的なハードウェアを制御するプログラムのことです。
リカバリーメディアからPCを起動(ブート)するには、BIOSの設定で、USBメモリからの起動を優先するように設定する必要がある場合があります。

BIOSの設定って難しそう…。

落ち着いて、メーカーのマニュアルを確認しながら設定しましょう。
BIOSの設定画面に入る方法は、PCのメーカーや機種によって異なります。
一般的には、PCの起動時に「F2」キーや「Delete」キーなどを連打することで、BIOSの設定画面に入ることができます。
BIOSの設定画面に入ったら、「Boot」や「Startup」といった項目を探し、USBメモリからの起動を優先するように設定してください。