エラーコード別対処法

Windows 11のアップデートに失敗した場合、エラーコードが表示されることがあります。
エラーコードは、問題の原因を特定し、適切な対処法を見つけるための重要な手がかりとなります。
エラーコードを正確に把握することで、より効率的に問題解決に取り組めます。
エラーコードごとの具体的な対処法を理解することで、アップデートの失敗を乗り越え、スムーズなWindows 11の利用を実現します。
以下に、代表的なエラーコードとその対処法を解説します。
0x800f0922 の場合
エラーコード 0x800f0922 は、通常、.NET Framework のインストールまたはアップデートが正常に完了しなかった場合に表示されます。
このエラーは、システムのコンポーネントストアが破損しているか、必要なファイルが不足している場合に発生することがあります。
DISM(Deployment Image Servicing and Management)ツール を使用して、システムのコンポーネントストアを修復することで、このエラーを解決できる場合があります。
DISMツールは、Windowsのイメージを修復するためのコマンドラインツールで、管理者権限で実行する必要があります。

DISMツールって、どうやって使うんだろう?

DISMツールは、コマンドプロンプトから実行します。管理者権限でコマンドプロンプトを開き、適切なコマンドを入力することで、システムの修復が可能です。
エラーを解決するには、管理者としてコマンドプロンプトを開き、次のコマンドを実行します。
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
このコマンドは、Windows Updateから必要なファイルをダウンロードし、システムのコンポーネントストアを修復します。
修復が完了したら、PCを再起動し、再度アップデートを試してみてください。
0x80070070 の場合
エラーコード 0x80070070 は、Windows 11のアップデートに必要な空き容量が不足している場合に表示されます。
アップデートには、一時ファイルのダウンロードや展開、古いファイルのバックアップなどに必要なディスクスペースが必要です。
空き容量が不足していると、アップデートプロセスが中断され、エラーが発生します。
不要なファイルを削除したり、外付けストレージにデータを移動したりして、十分な空き容量を確保することが重要です。

空き容量って、どれくらいあれば良いのかな?

Windows 11のアップデートには、最低でも20GB以上の空き容量が必要です。ただし、よりスムーズなアップデートのためには、30GB以上の空き容量を確保することをおすすめします。
エラーを解決するには、まず、不要なファイルを削除します。
「設定」>「システム」>「ストレージ」 から、不要なアプリやファイルを削除したり、「ストレージセンサー」 を有効にして、一時ファイルを自動的に削除したりできます。
また、ディスククリーンアップツールを使用して、システムの不要なファイルを削除することも有効です。
0x80073712 の場合
エラーコード 0x80073712 は、システムの整合性に問題がある場合に表示されます。
このエラーは、Windows Updateに必要なファイルが破損しているか、欠落している場合に発生することがあります。
SFC(System File Checker)ツール を使用して、システムの整合性を確認し、破損したファイルを修復することで、このエラーを解決できる場合があります。
SFCツールは、Windowsのシステムファイルをスキャンし、破損したファイルを自動的に修復するためのコマンドラインツールで、管理者権限で実行する必要があります。

SFCツールって、どうやって使うんだろう?

SFCツールは、コマンドプロンプトから実行します。管理者権限でコマンドプロンプトを開き、sfc /scannow
と入力して実行することで、システムのファイルがスキャンされ、修復が試みられます。
エラーを解決するには、管理者としてコマンドプロンプトを開き、次のコマンドを実行します。
sfc /scannow
このコマンドは、システムのすべての保護されたファイルをスキャンし、破損したファイルを修復します。
スキャンが完了したら、PCを再起動し、再度アップデートを試してみてください。