失業保険｜一度もらうとどうなる？次もらえる？条件を解説

失業保険を一度もらうと、次にもらう際に不利になるのかと不安に感じていませんか？過去に受給した経験があると、尚更気になりますよね。

この記事では、失業保険を一度受給した場合の、次回の受給への影響について詳しく解説します。

受給後の不安や疑問を解消し、次回の受給要件や給付制限の有無について確認していきましょう。

この記事でわかること

失業保険を一度もらうとどうなる？ 次の受給への影響

失業保険を一度受給した場合でも、次の受給に不利になることはありません。

ただし、受給するためには、雇用保険の加入状況など一定の条件を満たす必要があります。

以下では、失業保険を一度受給した場合に、次回の受給にどのような影響があるのかを詳しく解説します。

受給後の不安や疑問、次回の受給要件、給付制限の有無について確認していきましょう。

受給後の不安と疑問

失業保険を一度受給すると、「次にもらう際に不利になるのではないか？」「条件が厳しくなるのではないか？」と不安に感じる方もいるかもしれません。

次回受給への影響

失業保険の受給資格は、離職日から遡って一定期間内に雇用保険の加入期間が基準を満たしているかどうかで判断されます。

過去の受給歴は、次回の受給資格に直接的な影響を与えることはありません。

例えば、過去に失業保険を1年間受給し、その後3年間会社員として雇用保険に加入していたAさんが離職した場合を考えてみましょう。

Aさんが離職日から遡って2年間に被保険者期間が12ヶ月以上あれば、再度失業保険を受給する資格があります。

ただし、自己都合退職の場合は給付制限が発生する可能性があります。

項目	内容
受給資格の判断基準	離職日から遡って一定期間内の雇用保険加入期間
過去の受給歴	直接的な影響はなし
注意点	自己都合退職の場合、給付制限が発生する可能性あり

給付制限の有無

自己都合で退職した場合、給付制限というものが発生する場合があります。

給付制限とは、ハローワークに求職の申し込みをしてから、実際に失業保険が支給されるまでに一定期間（通常2〜3ヶ月）を要する制度です。

過去に失業保険を受給したことがある場合でも、自己都合退職であれば同様に給付制限が適用される可能性があります。

ただし、倒産や解雇など会社都合で退職した場合は、給付制限はありません。

以下のケースでは、給付制限の有無が異なります。

退職理由	給付制限の有無
自己都合	あり（通常2〜3ヶ月）
会社都合	なし

過去の受給歴を気にせず、現在の雇用保険加入状況を確認し、ハローワークで相談することが大切です。

失業保険の受給条件

失業保険は、失業した人が再就職するための支援として提供される制度です。

受給するためにはいくつかの条件を満たす必要があり、各条件を理解することで、スムーズに手続きを進められます。

以下では、失業保険の受給に必要な主要な条件について解説します。

雇用保険の加入期間

雇用保険の加入期間は、失業保険を受給するための基本的な条件です。

具体的には、離職日以前2年間に、雇用保険の被保険者期間が12ヶ月以上必要となります。

この期間は、正社員だけでなく、一定の条件を満たすパートやアルバイトも含まれます。

雇用保険の加入状況は、給与明細や源泉徴収票で確認できます。

働く意思と能力

失業保険は、働く意思と能力があるにもかかわらず職に就けない状態にある人を支援するための制度です。

そのため、受給するためには、積極的に求職活動を行う必要があります。

ハローワークでの求職登録や、求人への応募、面接などが具体的な求職活動の例です。

また、健康状態や家庭環境など、就職を妨げる理由がないことも条件となります。

働く意思と能力があることを客観的に示すために、求職活動の記録を残しておくと良いでしょう。

離職理由

離職理由も、失業保険の受給可否や受給開始時期に影響を与える重要な要素です。

離職理由には、会社都合退職と自己都合退職の2種類があります。

会社都合退職は、倒産や解雇など、会社側の理由で離職した場合を指します。

自己都合退職は、転職や結婚など、自分自身の理由で離職した場合を指します。

一般的に、会社都合退職の方が受給開始までの期間が短く、給付日数も多い傾向にあります。

自己都合退職の場合、給付制限期間が設けられることがありますが、ハローワークで相談することで、適切なアドバイスを受けられます。

失業保険受給の流れ

失業保険の受給は、ハローワークでの手続きから始まり、受給説明会への参加、そして雇用保険受給資格者証の受領へと進みます。

各ステップを確実に進めることで、スムーズな失業保険の受給につながります。

ここでは、失業保険を受給するための流れを3つのステップに分けて解説します。

「ハローワークでの求職申し込み」「受給説明会への参加」「雇用保険受給資格者証の受領」について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

ハローワークでの求職申し込み

ハローワークでの求職申し込みは、失業保険を受給するための最初のステップです。

求職の申し込みを行うことで、ハローワークが再就職の支援を開始すると同時に、失業保険の受給資格の確認が行われます。

ハローワークでの求職申し込みに必要な持ち物は下記です。

持ち物	詳細
離職票	会社から発行される書類で、離職理由や賃金などが記載されています
雇用保険被保険者証	雇用保険に加入していたことを証明する書類です
本人確認書類	運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど、本人であることを証明できる書類です
印鑑	認印で構いません
写真（2枚）	縦3cm×横2.5cmのサイズで、3ヶ月以内に撮影されたものが必要です
預金通帳またはキャッシュカード	失業保険の振込先となる金融機関の口座情報がわかるものが必要です
マイナンバーが確認できる書類（マイナンバーカード、通知カード、マイナンバーが記載された住民票のいずれか）	マイナンバーを正確に伝えるために必要です

求職申し込みを行う際には、ハローワークの窓口で必要な書類を提出し、求職の登録を行います。

ハローワークの職員から、今後の手続きや受給に関する説明を受けましょう。

受給説明会への参加

受給説明会への参加は、失業保険の受給資格を得るために必要な手続きの一つです。

説明会では、失業保険の制度概要や受給に関する注意点、求職活動の方法などが説明されます。

受給説明会では、以下の内容が説明されます。

説明内容	詳細
失業保険の制度	失業保険の目的や受給資格、給付日数、給付額など、制度の概要について説明があります
受給に関する注意点	受給期間中の求職活動の義務や不正受給に関する注意点など、受給に関する重要な情報が提供されます
求職活動の方法	ハローワークの利用方法や求人情報の探し方、応募方法など、再就職に向けた具体的なアドバイスが提供されます
質疑応答	説明会後には質疑応答の時間が設けられ、疑問や不安を解消することができます
その他	雇用保険受給資格者証や失業認定申告書など、今後の手続きに必要な書類が配布され、記入方法の説明があります

受給説明会への参加は原則必須であり、正当な理由なく欠席すると、失業保険の受給が遅れる可能性があります。

雇用保険受給資格者証の受領

雇用保険受給資格者証の受領は、失業保険の受給資格が正式に認められたことを証明する書類を受け取る重要なステップです。

雇用保険受給資格者証には、受給資格に関する重要な情報が記載されています。

雇用保険受給資格者証には、主に以下の情報が記載されています。

記載情報	詳細
氏名	受給者の氏名
生年月日	受給者の生年月日
受給資格決定年月日	受給資格が決定した日付
離職理由	離職した理由（会社都合、自己都合など）
給付日数	失業保険を受給できる日数
基本手当日額	1日あたりに受給できる金額
受給期間	失業保険を受給できる期間
失業認定日	失業状態にあることを確認するためにハローワークに行く必要がある日
その他	受給に関する注意事項や手続きに関する情報が記載されています

雇用保険受給資格者証は、失業認定を受ける際に毎回必要となる重要な書類です。

紛失しないように大切に保管し、記載内容をよく確認しましょう。

よくある質問（FAQ）

失業保険を一度もらうと、次回の受給に影響はありますか？

失業保険を一度受給しても、次回の受給に不利になることはありません。

受給資格は、離職日から遡って一定期間内に雇用保険の加入期間が基準を満たしているかで判断されます。

失業保険を再度受給するための条件はありますか？

再度失業保険を受給するには、離職日以前2年間に雇用保険の被保険者期間が12ヶ月以上必要です。

過去の受給歴は直接的な影響を与えませんが、自己都合退職の場合は給付制限が発生する可能性があります。

自己都合で退職した場合、給付制限はありますか？

自己都合で退職した場合、給付制限が発生する場合があります。

給付制限とは、ハローワークに求職の申し込みをしてから、実際に失業保険が支給されるまでに一定期間（通常2〜3ヶ月）を要する制度です。

失業保険の受給に必要な雇用保険の加入期間はどのくらいですか？

失業保険を受給するためには、原則として離職日以前2年間に、雇用保険の被保険者期間が12ヶ月以上必要です。

雇用保険の加入状況は、給与明細や源泉徴収票で確認できます。

ハローワークでの求職申し込みには何が必要ですか？

ハローワークで求職申し込みを行う際には、離職票、雇用保険被保険者証、本人確認書類、印鑑、写真、預金通帳またはキャッシュカード、マイナンバーが確認できる書類が必要です。

失業保険の受給説明会では何が行われますか？

受給説明会では、失業保険の制度概要や受給に関する注意点、求職活動の方法などが説明されます。

受給説明会への参加は原則必須であり、正当な理由なく欠席すると、失業保険の受給が遅れる可能性があります。

まとめ

この記事では、失業保険を一度受給しても、次回の受給に不利になることはないという最も重要なポイントについて解説しました。

失業保険の受給を検討されている方は、ぜひハローワークで相談し、必要な手続きを進めてみてください。