社会保険給付金は、病気やケガ、失業など、私たちの生活を支える大切な制度です。
しかし、給付金の種類によって申請先が異なるため、間違った窓口に申請してしまうと、給付を受けられない可能性があります。
この記事では、社会保険給付金の申請先について、種類別に詳しく解説します。
傷病手当金、失業手当、労災保険給付、年金給付など、それぞれの申請先と手続きの流れを理解することで、スムーズな申請が可能になります。

社会保険給付金の申請先ってどこ?

給付金の種類によって申請先が異なります。
この記事でわかること
- 傷病手当金の申請先
- 失業手当の申請先
- 労災保険給付の申請先
- 年金給付の申請先
社会保険給付金|種類別申請先一覧
社会保険給付金の申請先は、給付金の種類によって異なる点が重要です。
適切な窓口に申請しないと、給付を受けられない可能性があります。
各給付金の申請先を把握することで、スムーズな申請手続きが可能になります。
下記に種類ごとの申請先をまとめているので、参考にしてください。
社会保険給付金の概要
社会保険給付金とは、病気、ケガ、失業など、生活上の様々なリスクに備えるための社会保障制度です。
これらの給付金は、加入者が一定の条件を満たした場合に、生活をサポートするために支給されます。

社会保険給付金ってどんな制度なの?

生活を支える大切な制度です。
給付金の種類
社会保険給付金にはいくつかの種類があり、それぞれ申請先が異なります。
主な給付金の種類と申請先は以下の通りです。
給付金の種類 | 申請先 |
---|---|
傷病手当金 | 協会けんぽ、健康保険組合、共済組合 |
失業手当(求職者給付) | ハローワーク |
労災保険給付 | 労働基準監督署 |
年金給付 | 年金事務所、市区町村役場 |
適切な窓口に申請するためにも、事前に確認しておきましょう。
傷病手当金の申請先
社会保険給付金の中でも、傷病手当金は加入している健康保険の種類によって申請先が異なります。
適切な窓口に申請することで、スムーズな給付につながります。
以下に、主な健康保険の種類ごとの申請先をまとめました。
傷病手当金の申請を検討している方は、ご自身がどの健康保険に加入しているか確認し、該当する窓口へ申請しましょう。
協会けんぽへの申請
協会けんぽは、主に中小企業の従業員とその家族が加入する健康保険です。
病気やケガで会社を休むことになった場合、傷病手当金を申請することで、休業中の生活を経済的に支えることができます。
協会けんぽへの申請は、原則として各都道府県に所在する協会けんぽ支部に対して行います。
協会けんぽのウェブサイトから申請に必要な書類をダウンロードし、医師の証明や事業主の証明などを添付して提出します。
健康保険組合への申請
健康保険組合は、大企業や特定の業種の企業が、それぞれ独自に設立・運営している健康保険です。
協会けんぽと同様に、傷病手当金の申請を受け付けています。
健康保険組合への申請は、加入している健康保険組合の窓口に対して行います。
申請に必要な書類や手続きの流れは、健康保険組合によって異なるため、事前に加入している健康保険組合のウェブサイトを確認するか、担当窓口に問い合わせることをおすすめします。
共済組合への申請
共済組合は、主に公務員や教職員などが加入する健康保険です。
民間の健康保険と同様に、病気やケガで休業した場合の傷病手当金制度があります。
共済組合への申請は、加入している共済組合の窓口に対して行います。
共済組合の種類によって申請方法や必要書類が異なるため、所属する共済組合の案内に従って手続きを進めることが重要です。
失業手当(求職者給付)の申請先
失業手当(求職者給付)の申請先は、原則として住所地を管轄するハローワークです。
手続きをスムーズに進めるために、必要な持ち物や確認事項を事前に把握しておきましょう。
失業手当の申請は、ハローワークでの手続き、受給資格の確認、申請に必要な書類の準備という流れで進みます。
それぞれの詳細について、以下で詳しく解説します。
ハローワークでの手続き
ハローワークでは、まず求職の申し込みを行います。
これは、失業手当を受け取るための最初のステップであり、就職したいという意思を示すものです。

ハローワークってなんだか怖いイメージがあるけど、ちゃんと相談に乗ってくれるのかな?

ハローワークの職員は、求職者の状況に合わせて丁寧にアドバイスをしてくれます。
手続きでは、ハローワークの窓口で離職理由や希望する職種などを伝え、求職者登録を行います。
その後、雇用保険受給説明会に参加し、受給資格や手続きの流れについて説明を受けます。
受給資格の確認
失業手当を受け取るためには、一定の条件を満たす必要があります。
主な条件は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
離職日以前2年間に被保険者期間 | 12ヶ月以上あること |
就職の意思と能力 | 積極的に求職活動を行う意思があり、いつでも就職できる能力があること |
積極的に求職活動を行っていること | ハローワークでの職業相談、求人への応募など、積極的に就職するための活動を行っていること |
離職理由 | 倒産・解雇などによる離職(特定受給資格者)や、正当な理由のある自己都合退職の場合、受給資格が得られる場合があります。 |
受給資格の有無は、ハローワークで離職票を提出し、雇用保険の加入状況などを確認することで判断されます。
申請に必要な書類
失業手当の申請には、複数の書類が必要です。
事前に準備しておくことで、手続きをスムーズに進めることができます。
書類 | 内容 |
---|---|
離職票 | 会社から発行される書類で、離職理由や雇用保険の加入期間などが記載されています。 |
マイナンバーカードまたは個人番号確認書類 | マイナンバーカードを持っている場合は、それを持参します。持っていない場合は、個人番号通知カードや個人番号が記載された住民票などが必要になります。 |
身元確認書類 | 運転免許証、パスポート、健康保険証など、本人確認ができる書類が必要です。 |
写真 | 2枚必要です。6ヶ月以内に撮影された、正面上半身、タテ3.0cm×ヨコ2.4cmのものが推奨されます。 |
本人名義の預金通帳またはキャッシュカード | 失業手当は、原則として本人名義の口座に振り込まれます。一部利用できないネット銀行もあるので、事前に確認しておきましょう。 |
必要な書類は、個々の状況によって異なる場合があります。
不明な点があれば、ハローワークに問い合わせて確認しましょう。
労災保険給付の申請先
労災保険給付の申請先は原則として労働基準監督署です。
労働基準監督署への申請
労働基準監督署は、労働者の労働条件や安全衛生の確保を目的とする厚生労働省の機関です。
労災保険給付の申請窓口としての役割も担っており、災害が発生した事業場を管轄する労働基準監督署に申請します。
申請に必要な書類
労災保険給付の申請に必要な書類は、給付の種類によって異なります。
種類 | 必要な書類 |
---|---|
療養(補償)給付 | 療養補償給付たる療養の給付請求書、または療養補償給付たる療養の費用請求書 |
休業(補償)給付 | 休業補償給付支給請求書 |
障害(補償)給付 | 障害補償給付支給請求書 |
遺族(補償)年金・一時金 | 遺族補償年金支給請求書、または遺族補償一時金請求書 |
葬祭料(葬祭給付) | 葬祭料請求書 |
傷病(補償)年金 | 傷病補償年金支給請求書 |
介護(補償)給付 | 介護補償給付支給請求書 |
二次健康診断等給付 | 二次健康診断等給付請求書 |
複数事業労働者に関する給付 | 複数事業労働者療養給付たる療養の給付請求書、複数事業労働者休業給付支給請求書など |

労災保険の申請って難しそう…

申請書類は厚生労働省のホームページからダウンロードできます。
申請の流れ
労災保険給付の申請は、以下の流れで行います。
- 災害の発生:業務中または通勤中に労働災害が発生
- 病院での受診:労災指定医療機関を受診
- 申請書類の準備:必要な申請書類を準備
- 労働基準監督署への申請:災害が発生した事業場を管轄する労働基準監督署に申請書類を提出
- 審査:労働基準監督署で審査
- 給付の決定・支給:労災認定されれば、給付金が支給されます。
労働災害が発生した場合は、速やかに申請の手続きを進めましょう。
年金給付の申請先
年金給付の申請先は、年金の種類や状況によって異なります。
適切な窓口で手続きを行うために、ご自身がどの年金に該当するかを把握することが重要です。
以下に、年金事務所と市区町村役場での手続き、および申請に必要な書類について解説しますので、該当箇所をご確認ください。
年金事務所での手続き
年金事務所では、国民年金や厚生年金に関する様々な手続きができます。
- 老齢年金の請求
- 障害年金の請求
- 遺族年金の請求
- 年金に関する相談

年金事務所ってどんな手続きができるの?

年金に関する相談は、年金事務所でできます。
市区町村役場での手続き
市区町村役場では、国民年金に関する手続きができます。
- 国民年金の加入
- 国民年金の保険料免除申請
- 国民年金の受給に関する相談
申請に必要な書類
年金給付の申請に必要な書類は、年金の種類や申請内容によって異なります。
書類 | 備考 |
---|---|
年金手帳 | 基礎年金番号を確認するために必要 |
本人確認書類 | 運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど |
預金通帳 | 年金の振込先となる金融機関の口座情報 |
印鑑 | 認印でも可 |
その他、年金の種類や申請内容によって異なる書類 | 戸籍謄本、住民票、所得証明書、診断書など。日本年金機構のウェブサイトで確認できます。 |
必要な書類を事前に確認し、不足がないように準備することで、スムーズに申請手続きを進められます。
申請方法や必要書類について不明な点があれば、日本年金機構のウェブサイトを確認するか、年金事務所や市区町村役場に問い合わせるのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
- 傷病手当金はどこに申請すれば良いですか?
-
傷病手当金は、加入している健康保険の種類によって申請先が異なります。
協会けんぽに加入している場合は各都道府県の支部、健康保険組合に加入している場合はそれぞれの健康保険組合、共済組合に加入している場合はそれぞれの共済組合に申請します。
- 失業手当(求職者給付)はどこに申請すれば良いですか?
-
失業手当(求職者給付)は、原則として住所地を管轄するハローワークに申請します。
申請には、ハローワークでの求職申し込み、受給資格の確認、必要な書類の準備が必要です。
- 労災保険給付はどこに申請すれば良いですか?
-
労災保険給付は、原則として災害が発生した事業場を管轄する労働基準監督署に申請します。
申請には、給付の種類に応じた申請書類が必要です。
- 年金給付はどこに申請すれば良いですか?
-
年金給付の申請先は、年金の種類や状況によって異なります。
国民年金や厚生年金に関する手続きは年金事務所、国民年金に関する手続きは市区町村役場で行います。
- 社会保険給付金の申請に必要な書類は何ですか?
-
社会保険給付金の種類によって必要な書類は異なります。
例えば、失業手当の場合は離職票、マイナンバーカード、身元確認書類、写真、本人名義の預金通帳が必要です。
各給付金の詳細な必要書類は、関係機関のウェブサイトで確認するか、直接問い合わせることをおすすめします。
- 社会保険給付金は、申請してからどれくらいで支給されますか?
-
社会保険給付金の種類や申請状況によって異なります。
失業手当の場合、通常3〜4ヶ月程度かかることがあります。
正確な支給時期については、申請時に各窓口で確認してください。
まとめ
社会保険給付金は、病気やケガ、失業など、生活を支える大切な制度ですが、給付金の種類によって申請先が異なる点が重要です。
- 傷病手当金の申請先は健康保険の種類によって異なる
- 失業手当(求職者給付)の申請先はハローワーク
- 労災保険給付の申請先は労働基準監督署
- 年金給付の申請先は年金事務所または市区町村役場
この記事を参考に、ご自身が該当する給付金の申請先を確認し、スムーズな申請手続きを進めてください。
退職前に“これ”見てください
「退職したら失業保険もらえるでしょ」…
そう思って辞めた人、けっこう後悔してます。
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