退職届｜手書きの書き方完全ガイド-テンプレート付き

退職は新たなスタートである一方、退職届の準備は煩雑で気が重い作業ですよね。

特に手書きとなると、書き方やマナーに不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、手書きの退職届の作成から提出、退職後の手続きまで、あなたの退職を円滑に進めるための情報を網羅的に解説します。

テンプレートや記入例も豊富に掲載しているので、ぜひ参考にしてください。

退職届の書き方だけでなく、提出時のマナーや退職後の手続きについても詳しく解説することで、あなたの退職をトータルサポートします。

スムーズな退職は、新しいスタートを切るための第一歩です。

この記事でわかること

退職届｜手書き作成のポイント

退職届を手書きで作成する際、丁寧さと正確さが最も重要です。

退職理由は簡潔に、日付や氏名などの基本情報は誤りがないように記載しましょう。

本記事では、手書きの退職届を作成する上で確認すべきことや、基本情報の書き方を詳しく解説しますので、該当箇所を特に注意して読み進めてください。

手書きの退職届、作成前に確認すべきこと

手書きの退職届を作成する前に、会社の就業規則を確認することが不可欠です。

就業規則には、退職に関する手続きや提出期限が明記されています。

例えば、退職日の何日前までに退職届を提出する必要があるのか、書式は指定されているのかなどを確認しましょう。

また、退職届の提出先や、退職に関する相談窓口についても確認しておくと、スムーズに手続きを進められます。

会社の規定に従うことで、後々のトラブルを避けることができます。

退職理由、日付など基本情報の書き方

退職届には、正確な情報を記載することが重要です。

退職理由、退職日、提出日、所属部署名、氏名、宛名といった基本情報を正確に記入することで、スムーズな退職手続きにつながります。

以下に、退職届の基本的な書き方についてまとめました。

項目	書き方	注意点
タイトル	「退職届」と記載	誤字脱字がないように丁寧に記入する
書き出し	「私儀（わたくしぎ）」と記載
退職理由	自己都合の場合は「一身上の都合により」と記載	会社都合の場合は具体的な理由を記載する
退職日	具体的な年月日を記入	会社と合意した退職日を記載する
提出日	退職届を提出する日を記入
所属部署名	正式な部署名を記載
氏名	氏名を明記し、捺印
宛名	社長名または代表取締役名を記載し、「殿」を付ける	役職名は省略せずに正式名称で記載する

退職理由については、自己都合の場合は「一身上の都合により」と記載するのが一般的ですが、会社都合の場合は具体的な理由を記載する必要があります。

日付については、会社と合意した退職日を記載し、提出日も忘れずに記入しましょう。

所属部署名と氏名は、正確に記載し、捺印も忘れずに行いましょう。

宛名については、会社の最高責任者である社長名または代表取締役名を記載し、「殿」を付けるのが一般的です。

退職届を作成する際には、これらの基本情報を正確に記載することで、スムーズな退職手続きを進めることができます。

手書き退職届のテンプレートと記入例

手書きの退職届は、丁寧さと正確さが重要です。

誤字脱字がないように注意し、落ち着いて作成しましょう。

退職届のテンプレートは、無料サイトから入手できます。

記入例としては、自己都合や一身上の都合など、退職理由の書き方があります。

また、記入時の注意点として、文字の丁寧さや修正方法などが挙げられます。

それぞれのポイントを以下で詳しく解説します。

テンプレートの入手方法：無料サイトの紹介

退職届のテンプレートは、無料でダウンロードできるサイトが数多く存在します。

Word形式やPDF形式で提供されており、必要に応じて加工や印刷が可能です。

サイト名	特徴
テンプレートBANK	ビジネスシーンで使えるテンプレートが豊富。退職届のテンプレートも複数種類あり。
bizocean(ビズオーシャン)	各種書式テンプレートをダウンロード可能。退職届の書き方に関する記事も充実。
Microsoft Office テンプレートとテーマ	Word形式のテンプレートが豊富。シンプルなデザインが多い。
自分で作る起業・経営・人事の書式templates	経営者向けだが、退職届のような従業員用の書式も掲載されている

これらのサイトを活用すれば、簡単に退職届のテンプレートを入手できます。

記入例：自己都合、一身上の都合など

退職理由の書き方は、退職後の生活に影響を与える可能性があるため、慎重に検討しましょう。

自己都合退職の場合は、「一身上の都合により」と記載するのが一般的です。

退職理由	例文
自己都合	一身上の都合により、○年○月○日をもって退職いたします。
会社都合	貴社都合により、○年○月○日をもって退職いたします。
契約期間満了	契約期間満了につき、○年○月○日をもって退職いたします。
家庭の事情	家庭の事情により、○年○月○日をもって退職いたします。
キャリアアップ	キャリアアップのため、○年○月○日をもって退職いたします。

退職理由は、正直に記載することが大切です。

ただし、ネガティブな内容や会社の批判は避け、客観的な事実を簡潔に記載しましょう。

記入時の注意点：文字の丁寧さ、修正方法

手書きの退職届は、会社の印象を左右する可能性があります。

丁寧に楷書で記入し、誤字脱字がないように注意しましょう。

注意点	詳細
文字の丁寧さ	楷書で丁寧に、読みやすい文字で記入する。
修正方法	修正液や修正テープは使用せず、二重線で訂正印を押印する。
インクの色	黒色のインクを使用する。
用紙の選択	白色の便箋を使用する。

これらの注意点を守り、相手に失礼のない退職届を作成しましょう。

退職届を提出する際のマナー

退職届の提出は、社会人として最後まで責任を持つ重要なプロセスです。

スムーズに退職するためにも、失礼のないようにマナーを守って提出しましょう。

ここでは、提出前の準備から提出時の注意点までを解説し、あなたの退職を円満にサポートします。

提出前の準備：上司への相談、退職日の確認

退職届を提出する前に、直属の上司に退職の意思を伝え、退職日について相談することが不可欠です。

事前の相談なしに退職届を提出することは、職場に混乱をもたらすだけでなく、上司や同僚との関係を損ねる可能性があります。

退職の意思を伝える際には、感謝の気持ちを込め、円満な退職を目指しましょう。

封筒の選び方、書き方

退職届を入れる封筒は、白色無地の封筒を選ぶのが一般的です。

郵便番号欄がないものを選びましょう。

封筒の表面中央には「退職届」と書き、裏面には所属部署名と氏名を記載します。

退職届は三つ折りにして、書き出しが右上になるように封入しましょう。

封筒を糊付けし、「〆」と書くことで、正式な書類であることを示します。

提出時の注意点：タイミング、伝え方

退職届は、退職日の1ヶ月前までに提出することが望ましいです。

提出のタイミングは、会社の就業規則で定められている場合があるので、事前に確認しましょう。

提出する際は、上司に直接手渡しするのがマナーです。

退職の意思を改めて伝え、お世話になった感謝の気持ちを伝えましょう。

円満な退職を実現するためには、退職届の提出だけでなく、日頃から良好な人間関係を築き、誠意ある対応を心がけることが大切です。

退職後の手続きと注意点

退職後の手続きは、スムーズな生活移行のために非常に重要です。

各種保険や年金の手続きは、忘れずに行う必要があります。

退職後の手続きと注意点として、ここでは離職票や雇用保険、健康保険や年金の手続き、そして転職先へのスムーズな移行準備について説明します。

離職票、雇用保険の手続き

離職票は、雇用保険の受給手続きに必要となる重要な書類です。

退職後、会社から郵送されるのが一般的ですが、なかなか届かない場合は会社に問い合わせましょう。

項目	内容
離職票の概要	雇用保険の受給資格を確認するための書類
交付元	会社
必要な手続き	ハローワークでの求職申し込みと受給手続き
受給要件	離職日以前2年間に、被保険者期間が12ヶ月以上あることなど
受給開始までの期間	待機期間7日間+給付制限（自己都合退職の場合、原則2ヶ月）
注意点	離職理由によって受給開始時期や給付日数に違いがある

健康保険、年金の手続き

退職すると、これまで加入していた健康保険や年金から切り替える必要があります。

国民健康保険への加入、または健康保険の任意継続、国民年金への加入など、選択肢がありますので、ご自身の状況に合わせて手続きを進めましょう。

項目	国民健康保険	健康保険任意継続	国民年金
加入対象者	退職後、他の健康保険に加入しない人	健康保険の被保険者期間が継続して2ヶ月以上ある人	20歳以上60歳未満のすべての人（厚生年金、共済年金加入者以外）
保険料/掛け金	所得に応じて計算（市区町村によって異なる）	退職時の標準報酬月額を基に計算（上限あり）	定額（令和6年度は月額16,980円）
加入手続き	住所地の市区町村役場で手続き	健康保険組合で手続き	住所地の市区町村役場で手続き
メリット	保険料が安い場合がある	最長2年間、退職前の健康保険を継続できる	老齢基礎年金を受け取るために必要
デメリット	保険料が割高になる場合がある	保険料が事業主負担分も自己負担になるため、2倍になる	保険料を納付しないと将来の年金受給額が減る、または受給資格を失う

転職先へのスムーズな移行の準備

転職先が決まっている場合は、入社に必要な書類の準備や、会社への連絡をスムーズに行いましょう。

源泉徴収票や雇用保険被保険者証など、必要な書類を事前に確認し、不備がないように準備することが大切です。

転職先へのスムーズな移行に向けて、以下のような準備をしておきましょう。

退職後の手続きは多岐にわたりますが、一つひとつ確実に進めることで、その後の生活を安心して送ることができます。

不明な点があれば、関係機関に問い合わせるなどして、確実に手続きを進めていきましょう。

よくある質問（FAQ）

退職届を手書きする際、一番大切なことは何ですか？

手書きの退職届を作成する際、丁寧さと正確さが最も重要です。

誤字脱字がないように注意し、落ち着いて作成しましょう。

退職届を提出する前に、まず何を確認すれば良いですか？

退職届を作成する前に、まず会社の就業規則を確認することが不可欠です。

退職に関する手続きや提出期限が明記されているので、必ず確認しましょう。

退職理由を「一身上の都合により」とする場合、他に注意すべき点はありますか？

自己都合退職の場合、「一身上の都合により」と記載するのが一般的ですが、退職理由は退職後の生活に影響を与える可能性があるため、慎重に検討しましょう。

ネガティブな内容や会社の批判は避け、客観的な事実を簡潔に記載することが大切です。

手書きで退職届を書いていて間違えてしまった場合、修正テープを使っても良いですか？

修正テープは使用せずに、二重線で訂正し、訂正印を押しましょう。

修正テープの使用は、正式な書類としては好ましくありません。

退職届は、いつ提出するのが良いですか？

退職届は、退職日の1ヶ月前までに提出することが望ましいです。

提出のタイミングは、会社の就業規則で定められている場合があるので、事前に確認しましょう。

退職後に受け取る離職票は、何に使うのですか？

離職票は、雇用保険の加入者が失業した場合に、雇用保険（失業保険）の給付を受けるために必要な書類です。

大切に保管し、手続きを行いましょう。

まとめ

この記事では、退職届を手書きで作成する際の最も重要なポイントである丁寧さと正確さに焦点を当て、スムーズな退職を支援します。

この記事を参考に、円満な退職を実現し、新しいスタートを気持ちよく切りましょう。