昭和史を彩るスポーツといえば「プロレス」ですね!
いまや世界中で人気のスポーツとなっており、海外からプロレスを観るためのツアーを組まれているほどメジャーになっています。
しかし、プロレスにあまり馴染みのない方からすると「やらせっぽい」「ショーのひとつ」といった声も見受けられます。
プロレスは本当にやらせでショーのようなスポーツなんでしょうか?
勝敗の決め方や大まかなルールなどを調べてみました!
また、これからプロレスを観たことがない方のために、プロレスの楽しみ方のポイントを 4つご紹介していきます。
プロレスはやらせのショー?
あまりプロレスを観ない方の中には「やらせでは?」という考え方を持っている方もいらっしゃるかと思います。
結論から言えば、プロレスはやらせではなく、「舞台・エンターテイメント」という表現が合うのではないでしょうか。
実際に、現役のレスラーも「命をかけてやっている」とやらせに対して反論しています。
プロレスが「やらせのショー」と言われている背景には、プロレスの歴史が関係しています。
現代のプロレスに繋がるルーツは、19世紀にアメリカで誕生した「カーニバルレスリング」と言われています。
「カーニバルレスリング」は、サーカスの出し物の一つとして行われていた格闘ショーです。
その「カーニバルレスリング」が1920年に日本に伝わり、力道山が活躍した1951年が『プロレス元年』と呼ばれています。
「プロレスがやらせ」と感じる方は、『本当に痛い?』と疑問に思っている方もいらっしゃいます。
中でも、力道山が外国人レスラーを空手チョップで次々と倒していったことが一因となっています。
人気の一方で、「あんな屈強なレスラーが空手チョップくらいで倒れるのか?」という声もあがっていました。
これが原因で「プロレスがやらせ」と言われるようになったと考えられます。
しかし、レスラーはやらせではなく、本気でぶつかって技を受けています!
対戦相手の技をあえて受け、観客が熱狂する様子を見極めたり、反対に技を返したりします。
かなりの練習量を誇るレスラーでも、流血することがあり、時には脳震盪を起こすレスラーもいます。
勝敗や流れが決まっていたとしても、会場の雰囲気を読み、観客が熱狂できるように試合をするのは、かなりの技術が必要です!
ただ単に「やらせ」と片付けるのではなく、試合に向かうレスラーを応援する気持ちを持ち、「舞台・エンターテイメント」として楽しむのが良いかもしれませんね!
プロレスの勝敗の決め方とルール!
プロレスの勝敗の決め方は、大きく7つあります。
「フォール」「ノックアウト」「リングアウト」「ギブアップ」「タップアウト」「レフェリーストップ」「反則」です。
聞き馴染みのない言葉ばかりですが、それぞれ詳しく紹介していきます!
フォール
対戦相手の両肩をマットに押し付けた状態のことです。
レフェリーが3カウント数え終えても、相手の両肩がマットに着いた状態なら負けが決まります。
ノックアウト
レフェリーが10カウントを数え、その間に立ち上がれないとKO負けとなります。
この時のカウントはレフェリーによってスピードが異なります。
リングアウト
レフェリーが10カウントまたは20カウントを数えている間に、レスラーが場外に出ている場合、負けになります。
新日本プロレスや国際プロレスは20カウントになります。
ギブアップ
自ら敗北の意思を口頭で伝えることです。
相手の体もしくはマットを叩くことで敗北の意思を伝えることを「タップアウト」と呼びます。
レフェリーストップ
関節技や絞め技が決まった状態で、レフェリーが危険と判断した場合に試合を強制的に終了させることです。
絞め技に関しては腕を上げてから離して、腕が3回落ちた時点で負けになります。
柔道や総合格闘技にもある勝敗の決め方です。
これらの7つの決め方で勝敗が決まりますが、カウントスピードやレフェリーストップの裁量は、レフェリーに委ねられています。
レスラー同様レフェリーも、会場の盛り上がりをみて、勝敗のタイミングを決めています。
リングにあがる全ての人が、会場のお客さんを楽しませるために全力を尽くしているんですね!
プロレスには、他の格闘技と同じように禁止行為などのルールがあります!
プロレスは、「投げ技」「絞め技」「関節技」「蹴り技」「打撃」が認められており、他の格闘技よりも攻撃パターンが多いです。
しかし、パイプ椅子をはじめとした凶器の使用や、目(サミング)、のど(チョーク)、急所(ローブロー)への攻撃、噛みつき、拳による突き、つま先蹴り、指とりなどは反則技になります。
なんでもありのように見えて、命にかかわるような攻撃はきちんと禁止事項とされています。
プロレスの楽しみ方
プロレスを初めてみる方にオススメの楽しみ方を4つご紹介します。
- 入退場シーン
- リングコール
- 音/汗//血の肉弾戦
- 選手のあおり
それぞれ詳しくみていきましょう!
入退場シーン
レスラーは入退場シーンにこだわっており、顔をふせながら入場したり、派手なパフォーマンスを繰り広げたりと、レスラーによって様々です。
プロレスを知らない方でも、アントニオ猪木さんの入場曲『炎のファイター 〜INOKI BOM-BA-YE〜』は聞いたことがある方も多いですよね!
レスラーこだわりの入退場演出で、会場はさらに盛り上がるので、「なんとなくかっこいい!」と思えるレスラーに注目して試合を見ると、より楽しむことができます。
リングコール
リングに上がったレスラーは、試合の始まる直前に選手紹介を受けます。
「赤コーナー、〇センチ、〇キロ、長州~力~!」というように、身長・体重・リングネームがコールされることを『リングコール』と呼びます。
ここでお客さんは、自分のひいきの選手のコールにあわせて大きな声で名前を呼んだり、リング上にテープなどを投げ込んだりして、コールの瞬間を華やかに盛り上げます。
初めてのプロレス観戦では、恥ずかしさもあると思いますが、ここで一緒にレスラーの名前を叫ぶと、高揚感が増し、試合序盤から熱い気持ちで見ることが出来ます。
音/汗/血の肉弾戦
プロレスでは何と言っても、レスラー同士の身体のぶつかり合いが見どころです。
生身の人間が戦っている音や汗、技を受けた際に流れる血は、まさに命がけの戦いの証です。
リアル感のある肉弾戦に、思わず見入ってしまうこと間違いなしですね!
選手のあおり
プロレスとボクシング、どちらもショー的要素のある格闘技ですが、決定的な違いは、「試合中に選手がお客さんを巻き込んで盛り上げることがある(選手のあおりがある)」ということです。
ボクシングで挑発行為的をすれば失格となりますが、プロレスではむしろ奨励されています。
自分の必殺技を繰り出すときなどに、「会場に向かってその予告をして盛り上げる」「対戦相手を言葉やしぐさで挑発して、一触即発のムードを作り出す」といったレスラーのあおりは、観客にも緊張感をもたらします。
レスラーから「あおり」が出たら、一緒に叫んだりして会場を盛り上げることで、会場に一体感が生まれ、よりいっそう楽しく観戦できます!
このような楽しみ方もありますが、プロレスは自由な目線で見て楽しめる競技なので、まずは偏見を持たずに、自分が「面白い!」と感じた点を中心にして試合を見ると、より楽しむことができそうですね!
プロレスはやらせ?の総括
プロレスをあまり観ない方の中には「やらせでは?」という考え方を持っている方もいらっしゃるかと思いますが、結論から言えば、プロレスはやらせではなく、「舞台・エンターテイメント」という表現が合うのではないでしょうか。
実際に、現役のレスラーも「命をかけてやっている」とやらせに対して反論しています。
プロレスには、勝敗の決め方にルールがあり、大きく以下の7つが挙げられます。
「フォール」「ノックアウト」「リングアウト」「ギブアップ」「タップアウト」「レフェリーストップ」「反則」です。
また、なんでもありのように見えるプロレスですが、パイプ椅子をはじめとした凶器の使用や、目(サミング)、のど(チョーク)、急所(ローブロー)への攻撃、噛みつき、拳による突き、つま先蹴り、指とりなどは反則技になります。
命がけで戦っているレスラーも守るために、このような禁止行為や反則技のルールが決められています!
プロレスの楽しみ方は人それぞれですが、中でも初心者の方にオススメの見方は、「入退場シーン」「リングコール」「音/汗//血の肉弾戦」「選手のあおり」です!
どれもプロレスならではと言えるポイントなので、まずは偏見を持たずに試合を純粋に楽しむ気持ちで見ると、自分が「面白い!」と思えるポイントに出会えそうですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。