Power Automate Desktop(以下PAD)で長い時間かけて作ったフローが突然消えてしまいました。フローを作成するのにかけた時間を考えると非常にショックで、どうにかして復元できないかと思い立ちました。この記事では、そのとき私がどのようにして消えたフローを復活させたのか、その方法を具体的にシェアいたします。同じようなトラブルで困っている方の参考になればと思います。
何が起こったのか
まず、何が起こったのかというと、PADを使って非常に複雑で長時間をかけて作ったフローが、突然PADの画面から消えてしまいました。具体的には、再度PADを開いたときに、自分が保存したはずのフローが何もない状態になっていたのです。この問題に気づいたときは、原因も分からずパニックに陥りました。長い時間をかけて作成したものが一瞬で失われるのは、非常に悔しい経験です。
とりあえずインターネットで「Power Automate Desktop フロー 消えた 復元」などと検索してみましたが、解決策らしいものはなかなか見つかりませんでした。このままでは諦めるしかないのかと思ったのですが、なんとか復活させる方法を自分で模索することにしました。
自力で見つけたフロー復活方法
結果として、フローを復活させることに成功しました。その方法を以下に詳しく説明します。
PADのフロー復活方法とは
Power Automate Desktopでは、ユーザーごとにローカルに保存されているデータがあります。その中に、消えたフローを復活させるための手がかりが残されていました。具体的には、次のディレクトリにアクセスします。
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Microsoft\Power Automate Desktop\Console\Workspace\[数字]\[数字]
このフォルダ内に、script.robin というファイルがあります。このファイルは、作成したフローの実体を保存しているファイルです。このファイルをテキストエディターで開いてみたところ、フローの内容が記述されているのを確認できました。
次に、ファイルの中にある @SENSITIVE: []
という部分の下に記述されているフローのコードをコピーします。このコードこそが、消えてしまったフローの情報なのです。
PADのフロー作成画面に戻り、新規フローのエリアにこのコードをそのまま貼り付けることで、見事に消えていたフローが復活しました。この方法は非常にシンプルですが、作成したフローが消えてしまった場合に非常に役立ちます。
今後の対策と注意点
この経験から学んだことは、フローを定期的にバックアップしておくことの重要性です。PADの無料版ではインポートやエクスポートの機能が提供されていないため、フローを別の場所に保存しておく手段が限られています。そのため、script.robin ファイルの内容をテキストエディターにコピーして保存しておくことをお勧めします。
フローの内容をテキスト形式でバックアップしておけば、今回のようにフローが突然消えてしまったときでも、再度フローを復活させることが可能です。また、今後のアップデートでエクスポート機能が追加されることを強く願っています。もし公式にエクスポートやクラウドバックアップの機能が実装されれば、ユーザーの安心感は大きく向上することでしょう。
まとめ
Power Automate Desktop(PAD)で作成したフローが突然消えてしまうというトラブルに見舞われたとき、私はローカルに保存されたファイルを使って復活させる方法を見つけることができました。この方法は、以下のディレクトリにある script.robin ファイルをテキストエディターで開き、その内容をコピーしてフローエリアに貼り付けるというものです。
今後の教訓として、フローのバックアップを取ることを習慣化し、万が一のトラブルにも対応できるようにしておきたいと思います。PADの無料版ではインポートやエクスポートができない不便さがありますが、手動でのバックアップを取っておけば、重要なフローが失われるリスクを最小限に抑えることができます。
今後、Power Automate Desktopがさらに使いやすくなることを期待しながら、この情報が同じような問題で困っている方々の助けになれば幸いです。もし皆さんもフローが消えてしまうトラブルに遭遇した際は、ぜひこの方法を試してみてください。