Windows 11 24H2 以降セキュリティ変更対応

Windows 11 24H2以降では、セキュリティが強化され、ネットワーク共有に関する設定にも変更が加えられました。
これらの変更に対応することで、より安全にファイル共有を利用できます。
「ファイル共有ができない」という問題が発生した場合でも、以下に示すポイントを確認することで解決に繋がるかもしれません。
ここでは、Windows 11 24H2以降におけるセキュリティ変更への対応について、ゲストアカウントの利用制限、Microsoftアカウント利用推奨、共有フォルダアクセス許可設定の重要性、ネットワーク資格情報管理のポイント、ローカルセキュリティポリシーの確認項目について解説します。
それぞれの項目を理解することで、より安全でスムーズなファイル共有環境を構築できるはずです。
ゲストアカウント利用制限
Windows 11 24H2以降では、セキュリティ強化の一環として、ゲストアカウントによるネットワーク共有アクセスが制限されています。
これにより、不正アクセスや情報漏洩のリスクを低減することが可能です。
しかし、「今までゲストアカウントで共有していたのに、急にできなくなった」という声も耳にするかもしれません。

ゲストアカウントが使えなくなって不便になった

ゲストアカウントの代わりに、共有用のユーザーアカウントを作成する必要があります
共有用ユーザーアカウント作成手順
- 「設定」アプリを開き、「アカウント」→「家族とその他のユーザー」を選択する
- 「その他のユーザー」の項目にある「ユーザーの追加」をクリックする
- Microsoftアカウントの作成画面が表示されるが、「このユーザーのサインイン情報がありません」を選択する
- 「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」を選択し、ユーザー名とパスワードを設定する
ゲストアカウントの制限により、共有フォルダへのアクセスには、上記手順で作成したユーザーアカウントとパスワードが必要になります。
Microsoft アカウント利用推奨
Microsoftは、Windows 11においてMicrosoftアカウントの利用を推奨しています。
Microsoftアカウントを利用することで、セキュリティ機能が向上するだけでなく、複数のデバイス間での設定同期や、OneDriveなどのクラウドサービスとの連携が容易になります。
「ローカルアカウントの方がなんとなく安心」と感じるかもしれませんが、Microsoftアカウントもセキュリティー対策が施されています。

Microsoftアカウントってローカルアカウントより安全なの?

Microsoftアカウントは、二段階認証などのセキュリティ機能が利用できるため、ローカルアカウントよりも安全性が高いと言えます
Microsoftアカウント利用のメリット
項目 | 内容 |
---|---|
セキュリティ向上 | 二段階認証などの高度なセキュリティ機能が利用可能になる |
デバイス間の設定同期 | 複数のWindowsデバイス間で、設定やアプリ、パスワードなどを同期できる |
クラウドサービスとの連携 | OneDriveなどのMicrosoftのクラウドサービスとの連携が容易になる |
Microsoft Storeへのアクセス | Microsoft Storeからアプリをダウンロードする際に必要 |
Microsoftアカウントを利用することで、より便利で安全なWindows環境を構築できるでしょう。
共有フォルダアクセス許可設定重要性
共有フォルダへのアクセス許可設定は、ネットワークセキュリティにおいて非常に重要な要素です。
Windows 11では、アクセス許可設定を適切に行うことで、不正アクセスを防止し、機密情報を保護することができます。
「共有フォルダが誰でも見れる状態になっている」という事態は避けたいものです。

共有フォルダのアクセス許可設定ってどうすればいいの?

共有フォルダのプロパティから、アクセスを許可するユーザーやグループ、アクセス権の種類を設定できます
アクセス許可設定の種類
種類 | 内容 |
---|---|
フルコントロール | フォルダ内のファイルの作成、変更、削除など、すべての操作が可能 |
変更 | ファイルの作成、変更、削除は可能だが、アクセス許可の変更はできない |
読み取りと実行 | フォルダ内のファイルを開いて実行できるが、変更や削除はできない |
読み取り | フォルダ内のファイルを開いて内容を閲覧できるが、変更や削除、実行はできない |
アクセス許可設定を適切に行うことで、共有フォルダ内の情報に対するセキュリティレベルを向上させることができます。
ネットワーク資格情報管理ポイント
ネットワーク資格情報とは、ネットワーク上のリソースにアクセスするために必要なユーザー名とパスワードのことです。
Windows 11では、資格情報マネージャーを使用して、これらの情報を安全に管理することができます。
「毎回パスワードを入力するのが面倒」と感じるかもしれませんが、資格情報管理を適切に行うことで、セキュリティリスクを低減することが可能です。

ネットワーク資格情報を安全に管理するにはどうすればいいの?

資格情報マネージャーを使用して、安全に資格情報を保存し、必要な時に自動的に入力されるように設定できます
資格情報マネージャーの利用
- 「コントロールパネル」を開き、「ユーザーアカウント」→「資格情報マネージャー」を選択する
- 「Windows資格情報」をクリックし、「Windows資格情報の追加」を選択する
- ネットワークアドレス、ユーザー名、パスワードを入力し、「OK」をクリックする
資格情報マネージャーを利用することで、複数のネットワークリソースへのアクセスが容易になり、セキュリティも向上します。
ローカルセキュリティポリシー確認項目
ローカルセキュリティポリシーとは、Windows 11に適用されるセキュリティ設定の集合体です。
これらの設定を適切に構成することで、システムのセキュリティレベルを向上させることができます。
「セキュリティポリシーって難しそう」と感じるかもしれませんが、以下の項目を確認することで、基本的なセキュリティ対策を講じることができます。

ローカルセキュリティポリシーで確認すべき項目は?

アカウントポリシー、ローカルポリシー、セキュリティオプションなどを確認し、必要に応じて設定を変更します
ローカルセキュリティポリシーの確認項目
項目 | 内容 |
---|---|
アカウントポリシー | パスワードの複雑さ、アカウントロックアウトのしきい値などを設定する |
ローカルポリシー | 監査ポリシー、ユーザー権利の割り当てなどを設定する |
セキュリティオプション | アカウント:Microsoftアカウント、ゲストアカウントの状態、ネットワークアクセス:共有モデルとアクセス許可などを設定する |
これらの項目を確認し、組織や個人のセキュリティ要件に合わせて設定を調整することで、Windows 11のセキュリティをさらに強化することができます。
ネットワークアダプター状態確認

ネットワークアダプターの状態確認は、ネットワークにPCが表示されない問題を解決するための重要なステップです。
デバイスマネージャーでの確認から、ドライバーのアップデート、TCP/IP設定の確認まで、幅広いアプローチで問題の特定と解決を目指します。
デバイスマネージャー確認手順
デバイスマネージャーは、PCに接続されているハードウェアの状態を確認できる重要なツールです。
ネットワークアダプターの状態を確認し、問題があればトラブルシューティングを行います。
- スタートボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択する
- デバイスマネージャーが開いたら、「ネットワークアダプター」の項目を探して展開する
- ネットワークアダプターの一覧が表示されるので、使用しているアダプター(有線LANまたは無線LAN)の状態を確認する

ネットワークアダプターの状態を確認する方法が知りたい

デバイスマネージャーでネットワークアダプターの状態を確認することで、問題の早期発見につながるんだね
ネットワークアダプター診断実行方法
ネットワークアダプターの診断は、Windowsに内蔵されているトラブルシューティングツールを利用して、問題を自動的に検出・修復する方法です。
これにより、ネットワーク接続に関する一般的な問題を迅速に解決できます。
- Windowsの検索バーに「トラブルシューティング」と入力し、「トラブルシューティングの設定」を開く
- 「その他のトラブルシューティングツール」を選択し、「ネットワークアダプター」を見つけて実行する
- 画面の指示に従い、診断を進める

トラブルシューティングって、どんな時に使うと効果的なんだろう?

ネットワークアダプターの診断を実行することで、問題を特定しやすくなるよ
最新ドライバーアップデート手順
ネットワークアダプターのドライバーは、定期的に更新することで、パフォーマンスの向上や互換性の問題を解決できます。
最新のドライバーをインストールすることで、ネットワーク接続が安定し、問題が解消されることがあります。
- デバイスマネージャーを開き、「ネットワークアダプター」の項目を展開する
- 該当するネットワークアダプターを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択する
- 「ドライバーを自動的に検索」を選択し、Windowsに最適なドライバーを自動的にインストールさせるか、「コンピューターを参照してドライバーを検索」を選択し、自分でダウンロードしたドライバーを指定してインストールする

ドライバーって、どうして最新版にアップデートする必要があるの?

最新ドライバーにアップデートすることで、ネットワークアダプターの性能を最大限に引き出せるんだ
TCP/IP 設定確認項目
TCP/IP設定は、ネットワーク通信の基本となる設定であり、正しく設定されているか確認することが重要です。
IPアドレスやDNSサーバーの設定が誤っていると、ネットワークに接続できなくなることがあります。
項目 | 確認内容 |
---|---|
IPアドレス | 適切なIPアドレスが設定されているか(DHCPサーバーから自動取得、または手動設定) |
サブネットマスク | ネットワークアドレスを識別するためのサブネットマスクが正しく設定されているか |
デフォルトゲートウェイ | インターネットに接続するためのデフォルトゲートウェイが正しく設定されているか |
DNSサーバー | DNSサーバーのアドレスが正しく設定されているか(プロバイダー指定、またはGoogle Public DNSなどの利用) |

TCP/IP設定って、難しそうだけど、どうして確認が必要なの?

TCP/IP設定を確認することで、ネットワーク接続の根本的な問題を特定できるんだ
イーサネット Wi-Fi VPN 設定相違点
イーサネット、Wi-Fi、VPNは、それぞれ異なるネットワーク接続方法であり、設定や利用シーンが異なります。
それぞれの特徴を理解し、適切に設定することで、快適なネットワーク環境を構築できます。
項目 | イーサネット | Wi-Fi | VPN |
---|---|---|---|
接続方法 | 有線LANケーブルで接続 | 無線で接続 | インターネット経由で仮想的な専用線を作成 |
安定性 | 安定している | 電波状況に左右される | VPNサーバーの性能やインターネット回線速度に左右される |
セキュリティ | 有線のため、物理的なセキュリティが高い | 無線LANの暗号化設定が必要 | 通信が暗号化されるため、セキュリティが高い |
利用シーン | デスクトップPCや、安定した接続が必要な場合 | スマートフォンやタブレットなど、移動しながら利用する場合 | セキュリティが重要な企業内ネットワークへのアクセスや、海外からのアクセス時に利用 |
それぞれの接続方法の違いを理解し、状況に応じて使い分けることが重要です。
ネットワークアダプターの状態を確認し、適切な設定を行うことで、Windows 11でのネットワーク共有がよりスムーズになるでしょう。
BUFFALO LinkStation おすすめ
簡単設定ファイル共有
BUFFALO LinkStation(リンクステーション)は、家庭内でのファイル共有を容易にするNAS(Network Attached Storage)です。
特に重要なのは、簡単な設定でファイル共有が可能になる点です
各見出しでは、LinkStationの設定の容易さ、スマートフォンやタブレットとの連携、データバックアップの最適化について解説します。
この記事を読むことで、LinkStationがどのように家庭内のデータ管理を効率化できるかを理解できます。
スマホ タブレット連携
LinkStationは、スマートフォンやタブレットとの連携に優れている点が特徴です。
専用のアプリを使用することで、外出先からでもLinkStationに保存されたファイルにアクセスできます。
項目 | 説明 |
---|---|
専用アプリ | WebAccess i : スマートフォンやタブレットから簡単にアクセス可能 |
ファイル共有 | 写真、動画、ドキュメントなどを家族や友人と共有可能 |
バックアップ機能 | スマートフォンやタブレット内のデータをLinkStationに自動バックアップ |
対応OS | iOS, Android |
リモートアクセス | 外出先から自宅のLinkStationにアクセスできる : ファイルの閲覧やアップロードが可能 |

スマホやタブレットの写真や動画を簡単にバックアップできるNASが欲しいな

LinkStationなら、専用アプリを使ってスマホやタブレットのデータを簡単にバックアップできますよ!
これにより、スマートフォンやタブレットで撮影した写真や動画を自動でバックアップできるため、ストレージ容量の心配をすることなく、思い出を安全に保存できます。
データバックアップ最適
LinkStationは、家庭内のデータバックアップに最適です。
特に、Windows PCのバックアップに標準機能である「Windows File History」との連携が可能です。
項目 | 説明 |
---|---|
バックアップ方法 | Windows File History, Time Machine (Mac), NASバックアップ |
対応OS | Windows, macOS |
バックアップ対象 | ドキュメント、写真、音楽、動画など |
スケジュール設定 | 自動バックアップのスケジュールを設定可能 : リアルタイムバックアップも可能 |
セキュリティ機能 | RAID, 暗号化, ユーザーアクセス制限 |
バックアップストレージ容量 | 2TBから16TBまで選択可能 : 家族の使用状況に合わせて適切な容量を選択可能 |
I・O DATA NASバックアップ | I・O DATAのNASと連携してバックアップ可能 : 万が一のLinkStation故障時にも安心 |

家族のPCのデータ、全部まとめてバックアップしたいけど、どうすればいいんだろう?

LinkStationなら、Windows File Historyを使って簡単にバックアップできますよ!
万が一のPC故障やデータ消失に備え、大切なデータを安全に保管できます。
バックアップのスケジュールを自動で設定できるため、手間なくデータを保護できます。
よくある質問(FAQ)
- ネットワークに表示されないのはなぜですか?
-
Windows 11のPCがネットワークに表示されない場合、ネットワーク探索が無効になっている、ファイルとプリンター共有が無効になっている、SMB 1.0/CIFS ファイル共有サポートが無効になっている、ファイアウォール設定が適切でない、などの原因が考えられます。
- ネットワーク探索を有効にするにはどうすれば良いですか?
-
「コントロールパネル」を開き、「ネットワークと共有センター」から「共有の詳細設定の変更」を選択し、「ネットワーク探索を有効にする」にチェックを入れてください。
- ファイルとプリンター共有を有効にするにはどうすれば良いですか?
-
「コントロールパネル」を開き、「ネットワークと共有センター」から「共有の詳細設定の変更」を選択し、「ファイルとプリンターの共有を有効にする」にチェックを入れてください。
- SMB 1.0/CIFS ファイル共有サポートを有効にするにはどうすれば良いですか?
-
「コントロールパネル」を開き、「プログラム」から「Windowsの機能の有効化または無効化」を選択し、「SMB 1.0/CIFS ファイル共有サポート」にチェックを入れてください。
- Windows Defenderファイアウォールでネットワーク探索を許可するにはどうすれば良いですか?
-
「コントロールパネル」を開き、「Windows Defenderファイアウォール」から「Windows Defenderファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可する」を選択し、「ネットワーク探索」にチェックが入っているか確認してください。
- Windows 11 24H2以降で共有フォルダにアクセスするにはどうすれば良いですか?
-
Windows 11 24H2以降では、セキュリティ強化のため、共有フォルダへのアクセスにユーザーアカウントとパスワードが必須になっています。共有先のPCに設定されたユーザーアカウントとパスワードを使用してください。
まとめ
Windows 11でネットワークドライブや共有フォルダが表示されない場合、設定の見直しとSMB有効化が重要です。
この記事では、Windows 11 共有設定でファイル共有をスムーズに行うための解決策を解説します。
この記事のポイント
- ネットワーク探索とファイルとプリンターの共有を有効にする手順
- SMB 1.0/CIFS ファイル共有サポートを有効にする手順
- Windows Defenderファイアウォールの設定確認
上記設定を見直すことで、Windows 11環境でのファイル共有が円滑に進み、ネットワーク上でのトラブルシューティングに役立つはずです。
ぜひこの記事を参考に、快適なネットワーク環境を構築してください。