iPhoneのパスコードを忘れてお困りですか?ショップに駆け込む前に、ご自身で試せる初期化方法があるかもしれません。
この記事では、iOS 17以降のセキュリティロックアウト画面からの初期化や、iCloudの「iPhoneを探す」機能を使った初期化、PCを使ったリカバリーモードでの初期化など、ご自身で初期化する方法を詳しく解説します。

iPhoneのパスコードを忘れてしまったけど、データは消したくない…

ご安心ください!初期化する前に確認すべきことや、データ保護のための備えもご紹介します。
- iPhoneのパスコードを忘れた場合に確認すべきこと
- ショップに行く前に試せる初期化方法
- データ保護のための備え
- Apple IDやiCloudに関するよくある質問
iPhoneパスコード忘れ時に確認すべき事
iPhoneのパスコードを忘れてしまった場合、初期化する前に確認すべきことがいくつかあります。
これらの確認事項を怠ると、データ復旧が困難になる可能性があるため、慎重に進めましょう。
ここでは、Apple IDやiCloudの設定状況など、初期化前に確認すべき3つのポイントについて解説します。
確認を怠ると、復旧への道がさらに遠のく可能性があることを覚えておいてください。
AppleIDとパスワードの確認
Apple IDとパスワードは、iPhoneの様々な機能を利用するために必要な情報であり、パスコードを忘れた場合の復旧にも使用することがあります。
Apple IDは、App Storeでの購入、iCloudへのサインイン、iPhoneを探す機能などに使用されます。

「Apple IDを忘れてしまった場合はどうすれば良いの?」

Apple IDの確認やパスワードのリセットは、Appleの公式ウェブサイトで行うことができます。
- Appleの公式ウェブサイトで確認: Appleのウェブサイトにアクセスし、Apple IDの確認やパスワードのリセットを試みます。
- 別のApple製デバイスで確認: iPadやMacなど、別のApple製デバイスでiCloudにサインインしている場合、そのデバイスの設定からApple IDを確認できます。
- パスワードリセットの準備: パスワードを忘れた場合は、登録しているメールアドレスや電話番号を使ってリセットの手続きを行います。
Apple IDとパスワードは、忘れないように安全な場所に保管しておくことが重要です。
iCloudサインイン状況の確認
iCloudへのサインイン状況は、iPhoneの初期化後にデータを復元できるかどうかに大きく影響します。
iCloudにサインインしていると、写真、連絡先、カレンダーなどのデータが自動的にバックアップされるためです。

「iCloudにサインインしているかどうかって、どこで確認できるの?」

iPhoneの設定アプリから簡単に確認できます。サインインしていれば、Apple IDが表示されます。
項目 | 説明 |
---|---|
確認方法 | 「設定」アプリを開き、一番上に表示されるApple IDをタップします。 |
サインインしている場合 | Apple ID、名前、メールアドレスが表示されます。 |
サインインしていない場合 | 「iPhoneにサインイン」と表示されます。 |
注意点 | iCloudにサインインしている場合でも、バックアップが有効になっているかを確認することが重要です。 |
iCloudへのサインイン状況を確認し、バックアップが有効になっていることを確認しましょう。
信頼できるデバイスの確認
信頼できるデバイスとは、Apple IDでサインインしているiPhone、iPad、iPod touch、Macのことを指します。
信頼できるデバイスがあると、パスワードをリセットする際に役立つ場合があります。

「信頼できるデバイスって、具体的にどんな時に役立つの?」

パスワードを忘れた時に、別のデバイスでリセットできるので、とても便利です。
- パスワードリセットの際に利用: パスワードを忘れた場合、信頼できるデバイスに確認コードを送信して、パスワードをリセットできます。
- 2ファクタ認証の確認コードの受信: 2ファクタ認証を設定している場合、信頼できるデバイスに確認コードが送信されます。
- 新しいデバイスでのサインインの承認: 新しいデバイスでApple IDにサインインする際に、信頼できるデバイスで承認する必要があります。
信頼できるデバイスを設定しておくことで、セキュリティを強化し、パスワードを忘れた際のリスクを軽減できます。
ショップへ行く前に試せる初期化方法
iPhoneのパスコードを忘れてしまい、ショップに持ち込む前に試せる初期化方法を知っておくことは重要です。
初期化方法を把握しておくと、ショップに依頼する手間を省けるだけでなく、状況によっては自宅で解決できる可能性があります。
以下に、iOS17以降のセキュリティロックアウト画面からの初期化、iCloudの「iPhoneを探す」機能を使った初期化、PCを使ったリカバリーモードでの初期化について解説します。
iOS17以降の「セキュリティロックアウト」画面からの初期化
iOS 17以降のiPhoneをお使いの場合、「セキュリティロックアウト」画面から直接初期化できる可能性があります。
この機能により、パスコードを忘れてiPhoneがロックされても、比較的簡単に初期化が可能です。
項目 | 説明 |
---|---|
対象OS | iOS 17以降 |
必要なもの | Apple IDとパスワード |
注意点 | 事前に「探す」機能がオンになっている必要があます。初期化するとデータは消去されます。 |
初期化方法 | ロック画面で連続してパスコードを間違えると表示される「パスコードをお忘れですか?」から初期化を実行 |

iOS17にアップデートしていない場合はどうすれば良いのだろう?

iOS17より前のOSの場合は、iCloudやPCを使った初期化を試してみましょう。
iCloud「iPhoneを探す」機能を使った初期化
iCloudの「iPhoneを探す」機能を利用すると、別のデバイスからリモートでiPhoneを初期化できます。
この方法は、iPhoneを紛失した場合や、どうしてもパスコードを思い出せない場合に有効です。
項目 | 説明 |
---|---|
必要なもの | 別のデバイス、Apple IDとパスワード、「iPhoneを探す」機能がオンになっていること |
初期化方法 | WebブラウザでiCloudにアクセスし、「iPhoneを探す」から対象のiPhoneを選択して初期化を実行 |
注意点 | 初期化するとデータは消去されます |
PCを使ったリカバリーモードでの初期化
PCを使ったリカバリーモードでの初期化は、上記の2つの方法が利用できない場合に試すことができます。
この方法は、iPhoneが完全にロックされてしまった場合や、iOSのアップデートに失敗した場合にも有効です。
項目 | 説明 |
---|---|
必要なもの | PC(WindowsまたはMac)、iPhoneとPCを接続するケーブル |
初期化方法 | iPhoneをリカバリーモードにし、PCのiTunesまたはFinderから初期化を実行 |
注意点 | リカバリーモードへの入り方はiPhoneの機種によって異なります。初期化するとデータは消去されます。 |
ショップに行く前に試せる初期化方法はいくつかありますが、どの方法もデータが消去される可能性があるということを覚えておきましょう。
そのため、日頃からバックアップを取っておくことが非常に重要です。
初期化を行う際は、ご自身の状況に合わせて最適な方法を選択し、慎重に実行してください。
データ保護のための備え
iPhoneのパスコードを忘れて初期化が必要になった場合、データのバックアップがあれば、大切な情報を失わずに済みます。
この記事では、データ保護のために重要な3つの備えについて解説します。
iCloudバックアップ、PCを使ったバックアップ、パスワード管理アプリの利用について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
万が一の事態に備えて、今からできる対策を講じておくことが重要です。
iCloudバックアップ設定の確認
iCloudバックアップは、iPhoneのデータをAppleのクラウドストレージに自動的に保存する機能です。

「iCloudバックアップって、どうすれば有効になるの?」

iCloudバックアップを有効にすると、iPhoneがWi-Fiに接続されている際に自動でバックアップされます。
以下の手順で設定を確認できます。
項目 | 手順 |
---|---|
iCloudバックアップを有効にする | 「設定」アプリを開く |
手動でバックアップを作成する | 「設定」アプリを開く |
iCloudバックアップを有効にしておくことで、iPhoneを紛失したり、故障したりした場合でも、データを復元できる可能性が高まります。
PCを使ったバックアップ
PCを使ったバックアップは、iPhoneのデータをパソコンに保存する方法です。

「PCにバックアップするのって、難しそう…」

PCを使ったバックアップは、iTunesまたはFinderを使用することで簡単に行えます。
以下の手順でバックアップできます。
項目 | 手順 |
---|---|
Mac (macOS Catalina以降) | iPhoneをMacに接続 |
Windows | iPhoneをPCに接続 |
PCにバックアップを作成しておくと、iCloudの容量が不足している場合や、より安全にデータを保管したい場合に役立ちます。
パスワード管理アプリの利用
パスワード管理アプリは、複数のWebサイトやアプリのパスワードを安全に管理するためのツールです。

「パスワード管理アプリって、たくさんあってどれを選べばいいかわからない…」

Bitwardenや1Passwordなどの有名なパスワード管理アプリは、安全性が高く、使いやすいインターフェースを備えています。
以下の情報を安全に管理できます。
項目 | 内容 |
---|---|
パスワード | Webサイトやアプリのログインに必要なパスワード |
ユーザー名 | Webサイトやアプリのログインに必要なユーザー名 |
セキュリティ質問 | アカウントの復旧に必要な質問と回答 |
クレジットカード情報 | オンラインショッピングで使うクレジットカード情報 |
メモ | その他、保管しておきたい情報 |
パスワード管理アプリを利用することで、パスコード忘れのリスクを減らし、セキュリティを向上させることができます。
よくある質問(FAQ)
- iPhoneのパスコードを忘れてショップに駆け込む前に、自分でできることはありますか?
-
はい、ございます。
ショップに持ち込む前に、ご自身で初期化を試せる方法がいくつかあります。
iOS 17以降のiPhoneをお使いの場合は、セキュリティロックアウト画面から初期化できる可能性があります。
また、iCloudの「iPhoneを探す」機能や、PCを使ったリカバリーモードでの初期化も可能です。
- パスコードを忘れたiPhoneを初期化する際、データはすべて消えてしまいますか?
-
はい、その通りです。
パスコードを忘れてiPhoneを初期化した場合、iPhone内のデータはすべて消去されます。
初期化を行う前に、iCloudやPCにバックアップを取っておくことを強くおすすめします。
- iPhoneのパスコードを忘れないようにするための対策はありますか?
-
はい、ございます。
パスコードをメモして安全な場所に保管したり、覚えやすいパスコードを設定したり、Face IDやTouch IDに頼りすぎず、パスコード入力の機会を増やすなどの対策が有効です。
パスワード管理アプリを利用するのも良いでしょう。
- Apple IDやパスワードを忘れてしまった場合、どうすれば良いですか?
-
Appleの公式ウェブサイトで、Apple IDの確認やパスワードのリセットを行うことができます。
また、iPadやMacなど、別のApple製デバイスでiCloudにサインインしている場合は、そのデバイスの設定からApple IDを確認できます。
- iCloudバックアップが有効になっているか確認する方法を教えてください。
-
iPhoneの「設定」アプリを開き、一番上に表示されるApple IDをタップします。
iCloudを選択し、「iCloudバックアップ」がオンになっているか確認してください。
また、「今すぐバックアップを作成」をタップして、手動でバックアップを作成することも可能です。
- パスワード管理アプリは、どのような情報を管理できるのですか?
-
パスワード管理アプリは、Webサイトやアプリのログインに必要なパスワード、ユーザー名、セキュリティ質問、クレジットカード情報、その他保管しておきたいメモなどを安全に管理できます。
まとめ
この記事では、iPhoneのパスコードを忘れた際にショップへ行く前に試せる初期化方法と、万が一の事態に備えたデータ保護の重要性を解説します。
この記事のポイント
- iPhoneのパスコードを忘れた際に確認すべきApple IDやiCloudサインイン状況、信頼できるデバイスの確認
- iOS 17以降のセキュリティロックアウト画面からの初期化、iCloudの「iPhoneを探す」機能を使った初期化、PCを使ったリカバリーモードでの初期化といった初期化方法
- iCloudバックアップ設定の確認、PCを使ったバックアップ、パスワード管理アプリの利用といったデータ保護のための備え
この記事を参考に、iPhoneのデータを守りつつ、パスコード忘れのトラブルを解決しましょう。