Windows11｜フォルダにパスワードをかける方法｜初心者でも簡単

Windows11でフォルダにパスワードを設定したいけれど、標準機能ではできないとお困りではありませんか？大切な個人情報や機密ファイルをしっかり守りたいですよね。

この記事では、Windows11でフォルダにパスワードを設定する方法を詳しく解説します。

BitLockerや7-Zipなどの代替手段を活用することで、手軽にセキュリティを強化できます。

フォルダを保護して、安心できる環境を手に入れましょう。

この記事でわかること

Windows11標準機能と代替手段

Windows11には、標準機能でフォルダに直接パスワードを設定する機能はありません。

これは、ファイルシステムが複雑化し、予期せぬトラブルを招く可能性があるためです。

しかし、個人情報や機密情報を保護したいニーズは存在します。

そこで、BitLockerや7-Zipなどの代替手段を活用することで、Windows11でも手軽にフォルダを保護できます。

これらのツールを利用することで、標準機能の制限をカバーし、より強固なセキュリティを確保できるでしょう。

標準機能の制限

Windows11には、フォルダに直接パスワードを設定する標準機能がありません。

これは、従来のWindowsに存在した「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」オプションが、特定の条件下でのみ利用可能であるためです。

例えば、ファイルシステムがNTFSであることや、EFS（暗号化ファイルシステム）が有効になっている必要があります。

EFSが無効になっている場合や、Windows11 Homeエディションを使用している場合は、このオプションがグレーアウトして選択できません。

また、フォルダのパスワードを忘れたり、システムの不具合でアクセスできなくなるリスクも考慮されています。

そのため、Windows11では、より高度なセキュリティ機能であるBitLockerや、サードパーティ製の暗号化ツールが推奨されています。

項目	説明
標準機能でのパスワード設定	Windows11には、フォルダに直接パスワードを設定する標準機能はない
EFS（暗号化ファイルシステム）	特定の条件下でのみ利用可能
Windows11 Homeエディション	フォルダの暗号化機能が制限されている

BitLockerの活用

BitLockerは、Windows Pro以上のエディションに搭載されているドライブ全体の暗号化機能です。

この機能を活用することで、フォルダを含むドライブ全体を暗号化し、不正アクセスから保護できます。

BitLockerを有効にすると、PC起動時にパスワードまたは回復キーの入力を求められるため、セキュリティが大幅に向上します。

BitLockerを使用するには、まず、エクスプローラーでパスワードをかけたいフォルダを含むドライブを右クリックし、「BitLockerを有効にする」を選択します。

次に、画面の指示に従ってパスワードを設定し、回復キーを保存します。

回復キーは、パスワードを忘れた場合にドライブのロックを解除するために必要なので、安全な場所に保管してください。

BitLockerはドライブ全体を暗号化するため、PCのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。

特に、古いPCや低スペックのPCでは、暗号化処理に時間がかかることがあります。

7-Zipによる暗号化

7-Zipは、無料で利用できる高機能なファイル圧縮・解凍ソフトです。

このソフトを使用すると、フォルダを圧縮する際にパスワードを設定できます。

7-Zipでパスワードを設定した圧縮ファイルを作成することで、フォルダの中身を保護し、不正なアクセスを防ぐことができます。

7-Zipは、AES-256という強力な暗号化方式を採用しており、高いセキュリティを実現しています。

7-Zipでフォルダを暗号化するには、まず、7-Zipをインストールします。

次に、パスワードをかけたいフォルダを右クリックし、「7-Zip」→「圧縮」を選択します。

表示される画面で、アーカイブ形式を「7z」に設定し、パスワードを入力します。

「ファイル名を暗号化」にチェックを入れると、ファイル名も暗号化され、よりセキュリティが向上します。

作成された圧縮ファイルは、パスワードを知っている人しか解凍できないため、安全にファイルを共有できます。

パスワード設定以外のセキュリティ対策

Windows11でフォルダを保護する方法は、パスワード設定以外にも存在します。

これらの対策を組み合わせることで、より強固なセキュリティを実現可能です。

ここでは、アクセス許可設定とファイル暗号化ソフトの利用について解説していきます。

フォルダを保護する方法は、パスワード設定以外にもあるのですね！どのような対策があるのでしょうか？

アクセス許可設定

アクセス許可設定は、特定のユーザーのみがフォルダにアクセスできるように制限する機能です。

たとえば、家族と共有しているパソコンで、自分のフォルダだけを自分だけが見れるように設定できます。

これにより、誤操作や不正アクセスからファイルを保護できます。

Windows11では、以下の手順でアクセス許可を設定できます。

項目	説明
ユーザーまたはグループ	アクセス許可を設定する対象となるユーザーまたはグループを選択
許可	選択したユーザーまたはグループに許可する操作（読み取り、書き込み、実行など）
拒否	選択したユーザーまたはグループに拒否する操作（読み取り、書き込み、実行など）

アクセス許可設定を行うことで、不正なアクセスからフォルダを保護し、情報漏洩のリスクを低減できます。

特に、機密情報や個人情報を含むフォルダに対しては、必ずアクセス許可を設定しましょう。

ファイル暗号化ソフトの利用

ファイル暗号化ソフトは、フォルダ内のファイルを暗号化して、不正なアクセスから保護するソフトウェアです。

たとえば、VeraCryptやEncryptOnClickなどのソフトを利用することで、第三者がファイルの内容を閲覧することを防ぎます。

これにより、万が一パソコンが盗難にあっても、情報漏洩のリスクを最小限に抑えることができます。

ここでは、おすすめのファイル暗号化ソフトを紹介します。

ツール	説明
VeraCrypt	高度な暗号化技術を使用しており、セキュリティレベルが高い。無料で使用可能
EncryptOnClick	シンプルな操作で簡単にファイルを暗号化できる。初心者にもおすすめ

これらのファイル暗号化ソフトを利用することで、フォルダ内のファイルを強力に保護し、情報漏洩のリスクを大幅に低減できます。

特に、重要な機密情報や個人情報を含むフォルダに対しては、ファイル暗号化ソフトの利用を検討しましょう。

おすすめ！VeraCryptによる高度な暗号化

Windows11でフォルダにパスワードを設定する方法はいくつか存在しますが、VeraCryptを使用すると、高度な暗号化技術でフォルダを保護できます。

VeraCryptは、オープンソースで無料のディスク暗号化ツールであり、個人情報や機密情報を安全に管理するために非常に有効です。

VeraCryptは、高度な暗号化アルゴリズムや豊富な機能を備えており、専門的な知識がなくても手軽に利用できます。

この記事では、VeraCryptの基本的な使い方から、インストール手順、フォルダ暗号化の設定方法までを詳しく解説します。

VeraCryptを導入することで、フォルダ内のデータを不正アクセスから守り、情報漏洩のリスクを大幅に軽減できるでしょう。

VeraCryptの特徴

VeraCryptは、無料で使用できるオープンソースのディスク暗号化ツールです。

VeraCryptは、高度な暗号化技術を利用しており、Windows11のフォルダを安全に保護する事が可能です。

VeraCryptには、主に以下の特徴があります。

特徴	内容
強力な暗号化アルゴリズム	AES、Twofish、Serpentなどの暗号化アルゴリズムに対応
隠しボリューム	通常のボリューム内に隠されたボリュームを作成可能
多要素認証	パスワードに加えて、キーファイルやスマートカードを使用可能
ポータブルモード	USBメモリなどにインストールして、どこでも利用可能

VeraCryptは、特に機密性の高い情報を扱う場合に適しています。

VeraCryptを利用することで、不正アクセスや情報漏洩のリスクを最小限に抑えられます。

インストール手順

VeraCryptをWindows11にインストールする手順は以下のとおりです。

インストールが完了したら、VeraCryptを起動し、正しくインストールされているか確認しましょう。

VeraCryptのインストールは簡単で、数分で完了します。

フォルダ暗号化設定方法

VeraCryptを使用してフォルダを暗号化する手順は以下のとおりです。

項目	内容
暗号化アルゴリズム	AES(推奨)
ハッシュアルゴリズム	SHA-512(推奨)

以上の手順で、VeraCryptを使用してフォルダを暗号化できます。

VeraCryptは、高度な暗号化技術を使用しているため、セキュリティも高く安心して利用できるでしょう。

今すぐできる！フォルダ保護の第一歩

Windows 11でフォルダを保護するために、BitLockerの有効化と7-Zipのインストールはすぐに実行できる対策です。

これらのツールを活用することで、個人情報や機密性の高いファイルを不正アクセスから守り、より安全な環境を構築できます。

ここではBitLockerの有効化手順と7-Zipのインストールからパスワード設定までを解説します。

手軽にできるため、ぜひお試しください。

BitLocker有効化手順

BitLockerは、Windows Pro以上のエディションに搭載されているドライブ暗号化機能です。

ドライブ全体を暗号化することで、万が一PCが盗難や紛失に遭った場合でも、不正なアクセスからデータを保護します。

BitLockerを有効化する手順は以下のとおりです。

BitLockerによるドライブ全体の暗号化は、PCのセキュリティを大幅に向上させる効果的な手段です。

BitLockerを有効にすると、ドライブに保存されているすべてのファイルとフォルダが暗号化され、パスワードまたは回復キーがない限り、誰もアクセスできなくなります。

7-Zipインストールとパスワード設定

7-Zipは、無料で利用できる高機能な圧縮・解凍ソフトです。

フォルダを圧縮する際にパスワードを設定することで、特定のファイルへのアクセスを制限し、セキュリティを強化できます。

7-Zipのインストールとパスワード設定の手順は以下のとおりです。

項目	説明
アーカイブ	圧縮後のファイル名を入力。
圧縮形式	「zip」または「7z」を選択。
暗号化	パスワードを入力し、「パスワードの表示」にチェックを入れて確認。
ファイル名を暗号化	フォルダ名も暗号化したい場合は、チェックを入れる。

7-Zipを使ってフォルダにパスワードを設定することで、第三者が無断でファイルにアクセスすることを防ぎ、セキュリティを向上させます。

特に、個人情報や機密情報を含むフォルダを保護する際には、非常に有効な手段です。

BitLockerと7-Zipを組み合わせることで、Windows 11のフォルダをより強固に保護できます。

これらの対策は、情報漏洩のリスクを低減し、安心してPCを利用するための第一歩となるでしょう。

よくある質問（FAQ）

Windows11で標準機能を使ってフォルダにパスワードを設定できますか？

いいえ、Windows 11の標準機能では、フォルダに直接パスワードを設定することはできません。

BitLockerでフォルダにパスワードを設定できますか？

BitLockerはドライブ全体の暗号化機能のため、フォルダ単位でのパスワード設定には向きません。

しかし、BitLockerを有効にしたドライブ内にフォルダを作成することで、ドライブ全体が保護され、間接的にフォルダへのアクセスも制限されます。

7-Zipでフォルダにパスワードを設定できますか？

はい、7-Zipを使うと、フォルダを圧縮する際にパスワードを設定できます。

これにより、パスワードを知っている人だけがフォルダの中身を確認できるようになります。

アクセス許可設定とは何ですか？

アクセス許可設定とは、特定のユーザーのみがフォルダにアクセスできるように制限する機能です。

これにより、誤操作や不正アクセスからファイルを保護できます。

ファイル暗号化ソフトは、どのようなものがおすすめですか？

VeraCryptやEncryptOnClickなどがおすすめです。

VeraCryptは高度な暗号化技術を使用しており、EncryptOnClickはシンプルな操作で簡単にファイルを暗号化できます。

BitLockerを有効にするにはどうすればいいですか？

エクスプローラーで暗号化したいドライブを右クリックし、「BitLockerを有効にする」を選択して、画面の指示に従って設定を進めてください。

まとめ

この記事では、Windows11でフォルダに直接パスワードを設定する標準機能がないことを解説しました。

代替手段としてBitLockerや7-Zipなどの活用が有効です。

この記事を参考に、ご自身の状況やニーズに合った方法でフォルダを保護し、より安全なWindows11環境を構築しましょう。