エコキュートの設置場所は、快適な給湯ライフを送る上で非常に重要です。
設置場所を誤ると、給湯性能の低下や騒音問題、最悪の場合、故障の原因になることもあります。
エコキュートの設置場所を決める際には、本体と浴室の距離、ヒートポンプユニットと近隣住宅との距離、メンテナンスのしやすさなどを考慮する必要があります。
適切な場所を選ぶことで、エコキュートの性能を最大限に引き出し、安心して長期間使用することが可能です。

エコキュートの設置場所って、どこにすれば良いの?

騒音問題や将来的なメンテナンスも考慮して、最適な場所を選びましょう。
この記事でわかること
- 本体と浴室の距離
- 騒音対策のポイント
- メンテナンス性
- 業者選びの注意点
エコキュート設置場所|距離で失敗しないために

設置場所の重要性と本記事の目的
エコキュートの設置場所は、日々の使いやすさだけでなく、安全性や性能にも大きく影響します。
そこで、設置場所を決める前に知っておくべきポイントをまとめました。
本記事では、エコキュートの性能を最大限に引き出し、トラブルを避けるための設置場所選びについて解説します。
距離が性能に及ぼす影響
ここでは、浴室との距離が給湯性能にどう影響するか、ヒートポンプユニットと近隣住宅との距離が騒音問題にどう関わるかを説明します。
設置場所を決める上で重要な情報ですので、ぜひ参考にしてください。
設置前に確認すべき騒音問題
エコキュートの運転音は、意外と近隣に響くことがあります。
運転音、特に低周波音による問題が発生しており、全国的に低周波音による訴訟も発生しています。
そのため、設置前には騒音問題について十分に検討することが大切です。
騒音問題を未然に防ぐための対策について解説していきます。
エコキュート設置場所の距離に関する注意点
エコキュートの設置場所を検討する際、本体と浴室の距離、ヒートポンプユニットと近隣住宅との距離、配管距離による温度低下という3つの要素が非常に重要です。
これらの距離に関する注意点を考慮することで、エコキュートの性能を最大限に引き出し、快適な給湯を実現できます。
ここでは、本体と浴室の最適な距離、ヒートポンプユニットと近隣住宅の距離、配管距離による温度低下と対策について解説します。
各項目を把握することで、エコキュートの設置場所に関する失敗を防ぎ、長期的に安心して使用できる環境を整えることが可能です。
本体と浴室の最適な距離
エコキュート本体と浴室の距離は、フルオートタイプのエコキュートの場合、15m以内が推奨されています。
浴室との距離が遠いと、お湯が出るまでに時間がかかり、その分の水道代がかさんでしまうからです。
距離 | メリット | デメリット |
---|---|---|
近い | 湯が出るまでの時間が短く、快適に給湯できる | 設置スペースが限られる場合がある、騒音が気になる場合がある |
遠い | 設置場所の自由度が高い | 湯が出るまでの時間が長くなり、水道代がかさむ、温度低下が起こりやすくなる |

エコキュートを設置したいけど、浴室から遠い場所にしかスペースがない…

エコキュートと浴室の距離が15m以上離れる場合は、断熱材を厚くするなどの対策を検討しましょう。
ヒートポンプユニットと近隣住宅の距離
ヒートポンプユニットの運転音は、図書館程度の40dB程度とされていますが、音が反響する場所や、寝室の近くに設置すると騒音問題に発展する可能性があります。
ヒートポンプユニットを設置する際は、隣家との距離をできるだけ離し、5m以下の場合は、隣家の寝室からできるだけ離して設置することが推奨されています。
距離 | メリット | デメリット |
---|---|---|
遠い | 近隣住民への騒音の影響を軽減できる | 設置スペースが必要となる、配管が長くなる可能性がある |
近い | 設置スペースを有効活用できる | 近隣住民への騒音の影響が大きくなる可能性がある、騒音トラブルに発展する可能性がある |
配管距離による温度低下と対策
エコキュートの配管距離が長くなると、配管を通る間に熱が奪われ、お湯の温度が低下する可能性があります。
配管の断熱材を厚くしたり、保温効果の高い配管を使用するなどの対策が必要です。
対策 | メリット | デメリット |
---|---|---|
断熱材を厚くする | 配管からの放熱を抑え、温度低下を最小限にできる | コストがかかる |
保温配管を使用 | 一般的な配管に比べて保温効果が高く、温度低下を抑制できる | コストがかかる |
エコキュートの設置場所は、騒音問題やメンテナンス性を考慮し、浴室からの距離、近隣への配慮、そして将来的な修理や交換のスペースを確保することが非常に重要です。
エコキュートおすすめ設置場所と選び方
エコキュートの設置場所選びは、メンテナンスのしやすさ、騒音対策、将来的な交換の可能性を考慮することが重要です。
これらの要素を総合的に判断し、最適な設置場所を選ぶことで、快適なエコキュートライフを送ることができます。
メンテナンスのしやすさを考慮する
エコキュートのメンテナンス性を考慮することは、長期的な利用において非常に重要です。
- 配管の位置
- メンテナンススペースの確保
- 貯湯タンクユニットとヒートポンプユニット間の距離
などが挙げられます。
項目 | 説明 |
---|---|
配管の位置 | 配管が点検や修理しやすい位置にあるか確認。 |
メンテナンススペースの確保 | エコキュートの周囲に、作業員が作業できる十分なスペースがあるか確認。 |
ユニット間の距離 | 貯湯タンクユニットとヒートポンプユニット間の距離が適切か確認。近すぎると作業スペースが狭くなり、遠すぎると配管が長くなる。 |

エコキュートのメンテナンスって難しそう…

定期的なメンテナンスを行うことで、エコキュートの寿命を延ばし、故障のリスクを減らすことができます。
騒音対策を徹底する
エコキュートの騒音対策は、ご自身だけでなく近隣住民への配慮としても不可欠です。
- 防音シートや防振ゴムの利用
- 寝室との距離
- 音が反響する場所を避ける
などが挙げられます。
項目 | 説明 |
---|---|
防音シートや防振ゴム | エコキュートの運転音を軽減するために、防音シートや防振ゴムを使用する。 |
寝室との距離 | エコキュートの運転音は、睡眠を妨げる可能性があるため、寝室からできるだけ離れた場所に設置する。 |
音が反響する場所を避ける | エコキュートの運転音は、壁や建物に反響して大きくなることがあるため、音が反響しにくい場所に設置する。特に、狭い場所やコーナーは音が反響しやすいので避ける。 |
将来の交換を視野に入れる
エコキュートの寿命は一般的に10年~15年程度とされており、将来的な交換を考慮した設置場所を選ぶことが大切です。
- 搬入経路の確保
- 周囲に障害物がないか
などが挙げられます。
項目 | 説明 |
---|---|
搬入経路の確保 | エコキュートの交換時には、新しいエコキュートを搬入する必要があります。搬入経路が確保されているか確認が必要です。 |
周囲に障害物がないか | エコキュートの周囲に障害物があると、交換作業が困難になる場合があります。エコキュートの周囲には、十分なスペースを確保するようにしましょう。 |
専門業者への相談を推奨する
エコキュートの設置場所は、専門的な知識や経験が必要となるため、専門業者に相談することを推奨します。
専門業者は、設置場所の状況や顧客の要望に合わせて、最適な設置場所を提案してくれます。
- 設置場所の調査
- 見積もり
- 保証内容の確認
などが挙げられます。
よくある質問(FAQ)
- エコキュートの設置場所は自分で決めても良いですか?
-
エコキュートの設置場所は、ご自身で候補を検討できます。
しかし、専門的な知識や経験が必要となるため、最終的な決定は専門業者に相談することを推奨します。
業者に依頼することで、安全性や効率性を考慮した最適な場所を選ぶことが可能です。
- エコキュートの設置場所を決める際、自分でできる騒音対策はありますか?
-
ご自身でできる騒音対策として、まずヒートポンプユニットを寝室からできるだけ離れた場所に設置することを検討してください。
音が反響しやすい場所(壁の近くや狭い空間)を避け、防振ゴムや防音シートを設置するのも効果的です。
- エコキュートの設置場所を決める際、業者に伝えるべきことはありますか?
-
業者に伝えるべきこととして、家族構成やライフスタイル、日中の在宅時間、騒音に対する懸念、希望する湯量などがあります。
これらの情報を伝えることで、より最適な機種と設置場所の提案を受けることができます。
- エコキュートの設置後、自分でできるメンテナンスはありますか?
-
ご自身でできるメンテナンスとしては、定期的な水抜きがあります。
貯湯タンク内に溜まった不純物を排出することで、お湯の清潔さを保ち、機器の寿命を延ばすことができます。
また、ヒートポンプユニット周りの清掃も重要です。
- エコキュートの設置場所として不向きな場所はありますか?
-
エコキュートの設置場所として不向きな場所は、極端に狭い場所、湿気が多い場所、直射日光が長時間当たる場所、可燃物が近くにある場所などです。
これらの場所は、エコキュートの性能低下や故障の原因となる可能性があります。
- エコキュートの設置場所を変更したい場合、どのような費用がかかりますか?
-
エコキュートの設置場所を変更する場合、移設工事費用がかかります。
配管の延長、電気工事、基礎工事などが追加で必要となる場合があり、費用は設置場所の状況によって大きく異なります。
複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。
まとめ
エコキュートの設置場所は、快適な給湯ライフのために非常に重要であり、安全性や性能に大きく影響します。
- 本体と浴室の距離は15m以内が推奨
- ヒートポンプユニットは近隣住宅への騒音に配慮が必要
- メンテナンスのしやすさや将来的な交換も考慮
最適な設置場所を選ぶには専門的な知識が必要なため、専門業者に相談し、安全で快適なエコキュートライフを実現しましょう。