方位磁針は登山やハイキングで安全に目的地へたどり着くための必需品です。
この記事では、方位磁針の種類から選び方、地図との併用方法、YAMAPとの連携まで、初心者でもわかりやすく解説します。
最後まで読めば、あなたも方位磁針を使いこなし、安全で快適な登山を楽しめるようになるでしょう。

方位磁針って難しそう…



この記事を読めば、初心者でも安心して使いこなせるようになります!
この記事でわかること
この記事でわかること
- 方位磁針の種類と選び方
- 地図と方位磁針を使った読図方法
- 登山計画における方位磁針の活用術
- おすすめの方位磁針ブランド
方位磁針の基礎知識
方位磁針は、地図と組み合わせて使うことで、登山やハイキングで安全に目的地にたどり着くための重要な道具です。
方位磁針の種類や特徴を理解することで、自分に合ったコンパスを選ぶことができます。
登山用コンパスの選び方やおすすめのブランドを知ることで、より安全で快適な登山が可能になります。
方位磁針はアウトドア活動に欠かせないアイテムです。
方位磁針(コンパス)の種類と特徴
方位磁針(コンパス)には、液体式、 сухо́й 式、デジタル式など、いくつかの種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。
例えば、液体式コンパスは針の揺れが少なく、正確な方向を指し示しますが、低温環境下では液体の凍結により性能が低下する可能性があります。
また、デジタルコンパスはGPSと連携することで、より高度なナビゲーションが可能ですが、バッテリー切れのリスクがあります。



方位磁針にはどんな種類があるの?



用途に合わせて最適なものを選びましょう
種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
液体式 | 針が液体に浸されており、揺れが少ない | 安定した表示、正確な方向測定 | 低温に弱い、気泡が発生しやすい |
ドライ式 | 針が空中に浮いている | 軽量、シンプルな構造 | 揺れやすい、正確性に欠ける場合がある |
デジタル式 | GPS機能と連携 | 高機能、正確な位置情報 | バッテリーが必要、電子機器に弱い |
レンザティック式 | ミリタリー用途 | 高精度、耐久性が高い | 重量がある、操作が複雑 |
プレート式 | 地図読み込みに便利 | 地図との併用が容易、軽量 | ドライ式同様、揺れやすい |
コンパスを選ぶ際には、用途や環境を考慮することが重要です。
登山用コンパスの選び方とおすすめブランド
登山用コンパスを選ぶ際には、耐久性、信頼性、使いやすさが重要です。
特に、SILVA、SUUNTO、ECHO MAPなどのブランドは、長年の実績と高い品質で知られています。
これらのブランドのコンパスは、悪天候や厳しい環境下でも正確な方向を示し、登山者の安全をサポートします。



どれを選べば良いか分からない



信頼できるブランドから選びましょう
ブランド | おすすめポイント | 主な製品 | 価格帯 |
---|---|---|---|
SILVA | 世界中で愛用される信頼のブランド。特にRangerシリーズは、初心者からプロまで幅広く支持されています。 | Ranger SL, Expedition S | 3,000円~ |
SUUNTO | 高精度な計測機器で知られるフィンランドのブランド。多機能なモデルが多く、GPSと連携できるタイプもあります。 | MC-2, M-3 Global | 5,000円~ |
ECHO MAP | シンプルで使いやすいデザインが特徴のアメリカのブランド。軽量でコンパクトなモデルが多く、手軽に持ち運べます。 | Echo Map 1S, Echo Map 3 | 2,000円~ |
Vixen | 天体望遠鏡でも有名な日本のブランド。リーズナブルな価格帯でありながら、確かな品質が魅力です。 | LEDコンパス, オイル式コンパスC5-45 | 1,000円~ |
MapSource | プロフェッショナル向けの精密機器メーカー。極限状態での使用にも耐えうる、堅牢な製品が揃っています。 | Professional Grade Compasses | 10,000円~ |
自分に合ったコンパスを選び、安全な登山を楽しみましょう。
地図と方位磁針を使った読図方法
方位磁針と地図を使った読図は、登山やハイキングなどのアウトドア活動において、自分の位置を把握し、安全に目的地にたどり着くために不可欠なスキルです。
読図には、地図の正しい置き方、現在地の特定、目的地の方向確認といった基本的な手順があります。
これらの手順をマスターすることで、より安全で楽しい登山が可能になります。
地図の正しい置き方と地形図の活用
地図を正しく置く、つまり正置とは、地図上の方向と実際の地形の方向を一致させることです。
この作業を行うことで、地図と現実世界を結びつけ、自分の位置や周囲の状況を正確に把握できるようになります。
国土地理院が発行する地形図は、等高線や地図記号が詳細に記載されており、登山やハイキングに最適です。



地図の置き方ってどうやるんだろう?



まずは地図を水平に置いて、方位磁針を使って地図上の北と実際の方角を合わせることから始めるんだ。
現在地の特定と目的地の方向確認
現在地を特定するには、周囲の地形やランドマーク(目印となる特徴的な地形物や人工物)と地図を照らし合わせることが重要です。
例えば、地図に記載された山や川の位置と、実際に見える景色を比較することで、自分のいる場所を特定できます。
目的地の方角を確認するには、地図上で現在地と目的地を結び、その線に沿って方位磁針で角度を測ります。
この角度を頼りに進むことで、目的地に迷わずたどり着けます。



地図を読んでも、自分がどこにいるのかさっぱりわからない…



落ち着いて!まずは目に見える特徴的な山や建物と、地図上の情報をじっくり照らし合わせてみよう。
偏角の修正方法と注意点
偏角とは、地図上の北(真北)と方位磁針が指す北(磁北)の間のズレのことです。
このズレは場所によって異なり、無視すると読図の精度が低下する可能性があります。
国土地理院発行の地形図には、偏角の情報が記載されています。
偏角を考慮して方位を修正することで、より正確なナビゲーションが可能になります。



偏角ってなに?どうして修正する必要があるの?



偏角は、地図と実際の磁北のズレのこと。これを修正しないと、目的地と違う方向に進んでしまうかもしれないよ。
方位磁針を使った登山術
方位磁針は、登山において自分の位置を正確に把握し、安全に目的地へ到達するための重要な道具です。
ここでは、登山計画から実際のナビゲーション、そしてYAMAPとの連携まで、方位磁針を使いこなすための具体的な方法を解説します。
方位磁針を使いこなして、より安全で快適な登山を実現しましょう。
登山計画とルート設定における方位磁針の活用
登山計画において、地図と方位磁針を組み合わせることで、詳細なルート設定が可能となり、リスクを軽減できます。
事前の計画段階で、地図上でのルート確認と方位磁針による方向確認を徹底することが重要です。
- 地図の準備: 国土地理院の地形図など、詳細な地図を用意する
- ルートの選定: 地図上で登山ルートを選定し、主要なランドマークを確認する
- 方位の確認: ルート上の各ポイントの方位を方位磁針で確認し、記録する
- 計画書の作成: 確認した方位情報をもとに、詳細な登山計画書を作成する



登山計画って、アプリだけでもできるんじゃないの?



アプリだけに頼らず、方位磁針も活用することで、より安全な登山計画を立てられます
悪天候や視界不良時のナビゲーション
悪天候や視界不良時こそ、方位磁針と地図が真価を発揮します。
GPSが使えない状況下でも、方位磁針は正確な方向を示し、遭難のリスクを最小限に抑えることが可能です。
状況 | 方位磁針の活用方法 |
---|---|
濃霧 | 事前に確認した方位情報を頼りに、慎重に進む |
降雨 | 地図が濡れないように防水対策をし、方位磁針と照らし合わせながら進む |
夜間 | ヘッドライトで地図と方位磁針を照らし、定期的に位置を確認する |
GPSが使用不能な場所 | 方位磁針と地図のみを頼りに、慎重に進む |
YAMAPと連携した安全な登山方法
YAMAPなどの登山地図アプリと方位磁針を連携させることで、より安全かつ効率的な登山が可能です。
YAMAPのGPS機能と方位磁針の正確性を組み合わせることで、現在地の特定やルート確認がよりスムーズになります。
- YAMAPの地図をダウンロード: 登山予定地域の地図をYAMAPで事前にダウンロードする
- GPSの起動: YAMAPのGPS機能を起動し、現在地を特定する
- 方位磁針で方向確認: YAMAPの地図と方位磁針を照らし合わせ、進むべき方向を確認する
- ルートから外れた場合の修正: YAMAPのGPS機能と方位磁針を参考に、ルートに戻る
おすすめの方位磁針
方位磁針を選ぶ上で重要なのは、信頼性と使いやすさです。
登山やハイキングなどのアウトドア活動では、正確な情報が安全に直結します。
以下では、特におすすめのSILVA Ranger SLの魅力と、その他おすすめのコンパスを紹介します。
どちらも、登山愛好家から高い評価を受けている製品です。
SILVA Ranger SLの魅力
SILVA Ranger SLは、登山愛好家から絶大な支持を得ているコンパスです。
その理由は、正確性、耐久性、そして使いやすさを兼ね備えている点にあります。
特に、初心者にとって扱いやすいシンプルなデザインと、夜間でも視認性の高い蛍光表示が魅力です。



コンパスって、たくさん種類があるけど、どれを選べば良いの?



SILVA Ranger SLは、初心者から上級者まで使える、信頼性の高いコンパスです。
SILVA Ranger SLの主な特徴は以下のとおりです。
特徴 | 説明 |
---|---|
高精度 | ±1度の精度で、正確な方位測定が可能 |
耐久性 | 高品質な素材を使用しており、過酷な環境下でも安心して使用できる |
使いやすさ | シンプルなデザインで、初心者でも直感的に操作できる |
夜間視認性 | 蛍光表示により、暗い場所でも方位を確認できる |
縮尺目盛 | 地図上での距離測定に便利な縮尺目盛付き |



縮尺目盛がついていると、地図上で距離を測るときに便利だね!
山岳ガイドCさんは、「SILVA Ranger SLは、長年愛用している信頼できるコンパス。
特に、悪天候時でも正確に方位を指示してくれるので、安心して登山できる」と述べています。
その他おすすめのコンパス
SILVA Ranger SL以外にも、優れたコンパスは数多く存在します。
ここでは、用途や予算に合わせて選べる、おすすめのコンパスを2つ紹介します。
それぞれ特徴が異なるので、自分のニーズに合ったコンパスを選びましょう。



コンパスって、他にもいろいろ種類があるんだね。



用途や予算に合わせて、最適なコンパスを選んでみましょう。
コンパス名 | 特徴 | おすすめポイント |
---|---|---|
SUUNTO MC-2 | グローバルニードルを搭載し、世界中で使用可能 | 海外登山や旅行によく行く方におすすめ |
Vixen オイルコンパス C5-45 | リーズナブルな価格で、基本的な機能を搭載 | 初心者や、まずはコンパスを試してみたい方におすすめ |
上記以外にも、各メーカーから様々なコンパスが販売されています。
価格、機能性、耐久性などを比較検討し、自分にぴったりのコンパスを見つけましょう。
ヨドバシカメラやAmazonなどのECサイトや、好日山荘や石井スポーツなどの登山用品店で実際に手に取って確認することを推奨します。
よくある質問(FAQ)
- 方位磁針はどのような場所で使うのがおすすめですか?
-
方位磁針は、登山やハイキングなどのアウトドア活動で、自分の位置を把握したり、目的地へ向かう方向を確認したりする際に役立ちます。また、地図と組み合わせて使うことで、読図の精度を高めることができます。
- 方位磁針が示す「北」は、地図上の「北」と全く同じですか?
-
いいえ、方位磁針が示す「北」(磁北)と地図上の「北」(真北)は、厳密には同じではありません。このずれを「偏角」と呼び、場所によって異なります。読図の際には、偏角を考慮して方位を修正することが重要です。
- 方位磁針の赤い針は常に同じ方向を指しますか?
-
はい、方位磁針の赤い針は、基本的に常に北(磁北)を指します。ただし、近くに磁気を帯びたものがあると、針が影響を受けて正しい方向を示さない場合があります。
- スマートフォンのコンパスアプリでも代用できますか?
-
スマートフォンのコンパスアプリも便利ですが、精度や信頼性の面では方位磁針に劣る場合があります。特に登山などの重要な場面では、専用の方位磁針を使用することをおすすめします。また、スマートフォンのバッテリー切れに備えて、予備の電源や紙の地図と方位磁針を携帯することも大切です。
- 方位磁針のお手入れ方法で注意することはありますか?
-
方位磁針は精密機器なので、強い衝撃や磁気を避けて保管することが大切です。使用後は、汚れを拭き取り、乾燥した場所に保管してください。また、定期的に針の動きや液体の状態を確認し、異常があれば修理や交換を検討しましょう。
- 登山初心者でも使いやすい方位磁針はありますか?
-
はい、SILVA Ranger SLは、シンプルで使いやすいデザインと、夜間でも視認性の高い蛍光表示が魅力で、登山初心者の方にもおすすめです。
まとめ
方位磁針は登山やハイキングに欠かせない安全確保の必需品です。
この記事のポイント
- 方位磁針には液体式、ドライ式、デジタル式などの種類があり、用途に合わせて選択が必要です
- 地図と方位磁針を使って読図することで、現在地の特定や目的地の方向確認ができます
- 登山計画時には、地図と方位磁針を組み合わせることで、より詳細なルート設定とリスク軽減が可能です



さあ、方位磁針を手に取って、安全な登山を楽しみましょう!