危険!Windows 11を初期設定のまま使うリスクと変更すべき3つの項目

新しいパソコンを手に入れると、すぐに使い始めたくなるものですよね。しかし、Windows 11を初期設定のまま使い続けることには、実は意外なリスクが隠されています。

せっかくの高性能なパソコンも、設定ひとつで動作が重くなったり、大切な個人情報が送信されたりするのは避けたいところでしょう。この記事では、あなたのデジタルライフを安全で快適にするための具体的な方法を詳しくお伝えします。

この記事でわかること

Windows 11を初期設定のまま使うことで生じる主なリスク

パソコンのセットアップ画面で「次へ」を連打してしまった経験はありませんか。その何気ない操作が、後から思わぬトラブルの種になるケースは少なくありません。自分の情報が知らないうちにどこかへ送られているかもしれない不安を抱えるのは、とても心細いものです。ここでは、なぜ標準設定のままではいけないのか、その理由を深く掘り下げて解説します。

初期設定はあくまで「開発元にとって都合の良い設定」になっている場合が多いのが実情です。ユーザーの利便性よりも、データの収集や広告の最適化が優先されている項目が存在します。これらを放置すると、プライバシーの低下だけでなく、システムの処理能力を無駄に消費する原因となります。

個人情報の収集とプライバシー侵害の懸念

Windows 11の初期状態では、ユーザーがどのようなアプリを使い、どんなウェブサイトを閲覧しているかといった情報が収集される設定になっています。これらは「診断データ」という名目で収集されますが、個人の行動履歴が筒抜けになっている状態と言い換えることもできるでしょう。

特に「広告識別子」と呼ばれる機能は、あなたの好みに合わせた広告を表示するために利用されます。便利に感じる一方で、監視されているような居心地の悪さを感じる方も多いはずです。自分の意図しないところでデータが活用されるのを防ぐためには、手動でのオプトアウトが必要不可欠となります。

以下に、主な収集データとその目的をまとめました。

収集されるデータ主な利用目的影響
診断データ不具合の改善通信量の増加
入力情報変換精度の向上キー入力の記録
広告ID広告の最適化趣味嗜好の追跡

これらのデータ送信は、インターネットの速度にも影響を及ぼします。

バックグラウンドで常に通信が行われるため、回線が混雑している時間帯には動作の遅延を感じるかもしれません。プライバシー保護と快適な通信環境を両立させるためには、送信するデータの範囲をユーザー自身で厳選することが大切です。

パソコンの動作が重くなるバックグラウンド通信の問題

初期設定では、多くのアプリやサービスがバックグラウンドで常に動作し、最新情報を取得しようと試みます。ニュースや天気の自動更新は一見便利ですが、知らぬ間にパソコンの貴重なメモリやCPUのリソースを食いつぶしているのが現実です。特に購入したばかりのパソコンで「なぜか動きがもっさりする」と感じる場合、これが原因であることが多々あります。

例えば、使ったこともないような標準アプリが勝手に通信を繰り返し、アップデートの準備を進めていることがあります。これらはシステムの起動速度を遅くし、バッテリーの持ちを悪化させる要因となります。ノートパソコンを外出先で使う方にとっては、この無駄な消費は無視できない問題となるでしょう。

不要な通信をカットすることで、動作は劇的に改善します。

実際に、バックグラウンドでの動作を制限しただけで、起動時間が数秒短縮されたり、ブラウザの切り替えがスムーズになったりする事例は珍しくありません。機械が苦手な方でも、少しの工夫でパソコンの寿命を延ばし、ストレスのない操作感を手に入れることができるのです。

セキュリティを守るために今すぐ変更すべき3つの基本項目

セキュリティを守るために今すぐ変更すべき3つの基本項目

「自分には難しい設定は無理」と諦めてしまうのは、非常にもったいないことです。自分自身の身を守るための設定は、わずか数分の操作で完了します。何もしないままでいる不安を解消し、安心して画面に向かえる環境を整えていきましょう。ここでは、誰でも簡単に実践できる「絶対に変えるべき3つの項目」を具体的に提示します。

設定を見直すことは、家にかける鍵を増やすようなものです。隙を見せない設定を心がけることで、悪意のある攻撃や予期せぬトラブルから自分を遠ざけることができます。まずは一番簡単な「診断データの設定」から着手してみるのがおすすめです。

1. 診断データとフィードバックの送信を最小限にする

まず最初に行うべきは、システムが収集するデータの制限です。標準では「オプションの診断データ」まで送信する設定になっていることが多く、これには閲覧したサイトやアプリの使用状況などが含まれます。これを「必須の診断データ」のみに切り替えるだけで、プライバシーは飛躍的に高まります。

設定手順は非常にシンプルです。「設定」から「プライバシーとセキュリティ」へ進み、「診断とフィードバック」を選択してください。そこで送信スイッチを切り替えるだけで、余計なデータ収集を阻止できます。この一歩が、安全なパソコン利用の第一歩となります。

変更によるメリットを以下にまとめました。

データ送信の種類と推奨設定の比較表も用意しました。

設定項目初期状態推奨設定
オプションの診断データオンオフ
手書き入力と入力の改善オンオフ
エクスペリエンスの調整オンオフ

この変更によって不具合が起きることはありません。

あくまで「オプション」のデータを送るかどうかの選択ですので、OSのアップデートや基本的な機能には一切影響しません。むしろ、無駄なリソース消費が抑えられるため、システム全体の安定性に寄与するというポジティブな側面が強い設定と言えるでしょう。

2. 広告識別子のオフ設定でプライバシーを保護する

インターネットを利用しているとき、先ほど検索した商品が別のサイトの広告欄に出てきて驚いたことはありませんか。これは、Windowsが発行する「広告ID」という仕組みが働いているためです。この設定をオフにすることで、個人の好みを追跡されるストレスから解放されます。

広告自体が消えるわけではありませんが、「あなた向けの特別な広告」を表示するための追跡が停止されます。これにより、企業のデータベースにあなたの詳細な興味関心リストが蓄積されるのを防ぐことができます。デジタル空間での匿名性を維持するためには、この設定の無効化が非常に有効です。

操作は「全般」のプライバシー設定から行えます。

「アプリが広告IDを使用して、アプリのアクティビティに基づいたパーソナライズされた広告を表示できるようにする」という項目のスイッチを切ってください。一見すると長い文章で難しそうですが、要は「追跡を許可しない」という意思表示です。勇気を持ってオフにすることで、プライバシーの壁を一枚厚くすることができます。

3. 位置情報の提供設定を見直して安全性を高める

デスクトップパソコンなど、持ち運ばないデバイスであれば「位置情報」を常にオンにしておく必要性は極めて低いです。自分の現在地が常にサーバーに把握されている状態は、セキュリティの観点からも望ましくありません。特に地図アプリなど特定の機能を使わないのであれば、思い切ってオフにするのが得策です。

ノートパソコンであっても、常にすべてのアプリに許可を与えるのではなく、必要な時にだけ許可を出す設定にするのが理想的です。初期設定では多くのアプリに権限が与えられており、気づかないうちに位置データが利用されている場合があります。これを精査することで、物理的な居場所を特定されるリスクを最小限に抑えられます。

設定画面ではアプリごとにオンオフを切り替えられます。

例えば「天気アプリには許可するけれど、ゲームアプリには許可しない」といった具合に、細かく制御することが可能です。自分にとって本当にそのアプリが位置情報を必要としているかを一度立ち止まって考えてみてください。不必要な権限を剥奪することは、デジタル上の防犯意識を高める上で非常に重要です。

さらに快適に使うための応用的な設定変更

基本的な3つの項目をクリアしたら、次は使い勝手を向上させるためのステップアップを目指しましょう。日々の作業が数秒ずつ速くなるだけで、パソコンに向かう時間はもっと楽しいものに変わります。面倒な手間を省き、やりたいことに集中できる環境を整えるために、少しだけ高度な設定にも挑戦してみませんか。

ここでは、標準ブラウザの設定や、起動時の無駄を省くためのテクニックを詳しく紹介します。これらは、パソコンを長く愛用していく上で、非常に満足度の高いカスタマイズとなります。無理のない範囲で、ひとつずつ試してみてください。

ブラウザEdgeの追跡防止設定を強化する方法

Windows 11の標準ブラウザであるMicrosoft Edgeは、非常に多機能ですが、その分だけ追跡機能も強力です。初期状態では「バランス」という設定になっていますが、これを「厳重」に変更することで、より強力なプライバシー保護が可能になります。サイト越えのトラッキングをブロックし、クリーンなブラウジングを実現しましょう。

「設定」の「プライバシー、検索、サービス」から、追跡防止のレベルを変更できます。厳重に設定すると、一部の古いウェブサイトで表示が崩れることが稀にありますが、その場合は例外登録をするだけで解決します。日常的に利用するサイトの多くは問題なく閲覧できるため、セキュリティを重視するならぜひ試してほしい項目です。

以下の表で設定レベルの違いを確認してください。

レベルブロックの強さ互換性
基本弱い非常に高い
バランス中程度高い
厳重強い一部に制限あり

ネットサーフィンがより快適になります。

不快な追尾型広告が減るだけでなく、不要なトラッカーの読み込みがなくなるため、ページの表示速度が向上することもあります。自分のプライバシーを守りながら、速度という恩恵も受けられるこの設定は、まさに一石二鳥の賢明な選択と言えるでしょう。

不要なスタートアップアプリの無効化による高速化

パソコンの電源を入れてから、デスクトップが操作できるようになるまでの時間が長いと感じることはありませんか。それは、Windowsと一緒に多くのアプリが勝手に立ち上がっているからかもしれません。「スタートアップアプリ」を整理するだけで、起動速度は見違えるほど速くなります。

タスクマネージャー、または設定の「アプリ」からスタートアップの一覧を確認してみてください。自分では一度も使ったことがないアプリが「有効」になっていませんか。例えば、たまにしか使わないチャットツールや音楽ソフトなどは、必要な時だけ自分で起動すれば十分なはずです。これらを無効化することで、システムの負担を大幅に減らせます。

無効化してもアプリが消えるわけではありません。

あくまで「自動起動を止める」だけなので、アイコンをクリックすればいつでも通常通り使えます。システムの起動直後にパソコンが重くてイライラする時間をゼロにできるこの設定は、忙しい毎日を過ごすあなたにとって、最高の時短術になるに違いありません。快適なスタートを切るために、ぜひリストを見直してみてください。

よくある質問

設定を変更した後に元に戻すことはできますか?

はい、いつでも可能です。設定画面からスイッチを再度オンにするだけで、元の状態にすぐ戻せます。まずは一度試してみて、自分の使い方に合うかどうかを確認してみるのが良いでしょう。

これらの設定を変更することで、Windowsのアップデートができなくなることはありますか?

いいえ、そのようなことはありません。今回紹介した設定は、プライバシーやユーザー体験に関するものであり、システムの重要な根幹である「Windows Update」の機能には一切干渉しないため安心してください。

パソコンの知識がなくても安全に操作できますか?

もちろんです。難しいコードの入力などは一切必要なく、すべてマウスのクリックだけで完結します。画面に表示されている言葉を確認しながら進めれば、どなたでも問題なく設定を完了させることができます。

まとめ

Windows 11をより安全で快適に使うための設定見直しについて解説しました。初期設定のまま使うリスクを理解し、適切な変更を加えることで、あなたのパソコン環境はより守られたものになります。

特に「診断データ」「広告識別子」「位置情報」の3つは、プライバシー保護の観点から最優先で確認すべき項目です。これらを整えることは、単なる設定変更以上の価値があります。自分の大切な情報を自分で管理するという意識を持つことが、安心なデジタルライフへの第一歩となるからです。

最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、少しずつ自分の道具としてパソコンを使いやすく整えていく過程を楽しんでみてください。この記事が、あなたの快適なパソコンライフを支える一助となれば幸いです。もし不安なことがあれば、設定をひとつずつ見直しながら、自分に最適な環境を作り上げていきましょう。