離職票が10日過ぎた｜届かない理由と今すぐできる3つの対応

離職票が10日過ぎても届かない場合、まず何が原因かを把握し、適切な対応を取ることが重要です。

本記事では、離職票が届かない理由別に、会社への連絡方法やハローワークへの相談など、今すぐできる対応を解説します。

スムーズに離職票を受け取り、次のステップに進むために、ご自身の状況に合わせて確認しましょう。

この記事でわかること

離職票が届かない原因と対応策

離職票が届かない場合、まず何が原因かを把握し、適切な対応を取ることが重要です。

各見出しでは、離職票が届かない原因別に、取るべき対応を解説します。

会社都合と自己都合で対応が異なる場合があるため、ご自身の状況に合わせて確認しましょう。

本記事を読めば、スムーズに離職票を受け取り、次のステップに進むことができるでしょう。

離職票未着はよくある事態

離職票は、退職後に雇用保険の失業給付（失業保険）を受け取るために必要な書類ですが、様々な理由で届かないケースは珍しくありません。

会社側の事務手続きの遅れや、ハローワークの繁忙期、郵送トラブルなどが考えられます。

会社都合と自己都合で異なる対応

離職理由が会社都合か自己都合かによって、離職票が届くまでの期間や対応が異なる場合があります。

会社都合退職の場合、失業給付の受給資格決定が早まるため、離職票の未着がより一層気になるかもしれません。

一方、自己都合退職の場合でも、手続きが遅れることによる不利益は同様に発生します。

離職理由	離職票が届かない場合の対応
会社都合	会社への確認を早めに行い、ハローワークへの相談も検討する。失業給付の仮手続きも視野に入れる
自己都合	会社への確認と並行して、ハローワークへの相談も検討する

放置せずに確認と相談を

離職票が届かない場合、放置せずに、まずは退職した会社に連絡して状況を確認しましょう。

それでも解決しない場合は、ハローワークに相談することで、適切なアドバイスやサポートを受けることができます。

10日過ぎても届かない理由

離職票が10日を過ぎても届かない場合、考えられる理由はいくつかあります。

これらの理由を把握することで、適切な対応を取りやすくなります。

会社側の手続き遅延、ハローワークの繁忙期、郵送トラブルの可能性について詳しく見ていきましょう。

会社側の手続き遅延

離職票は、会社がハローワークに離職証明書を提出した後、ハローワークから発行される書類です。

会社がこの手続きを遅延させている場合、離職票が届くのが遅れる原因となります。

理由	詳細
手続きの遅れ	会社がハローワークへの書類提出を忘れている、または遅れている可能性があります。
書類不備	提出した書類に不備があり、ハローワークから差し戻されている可能性があります。
担当者の不在	担当者が不在で、手続きが進んでいない可能性があります。
意図的な遅延	会社が何らかの理由で、意図的に手続きを遅らせている可能性も考えられます（稀なケースです）。

ハローワークの繁忙期

ハローワークは、3月や9月などの退職者が多い時期に繁忙期を迎えます。

そのため、通常よりも手続きに時間がかかり、離職票の発行が遅れることがあります。

時期	特徴
3月	年度末で退職者が多く、ハローワークが混み合います。
9月	上期末で退職者が増加し、同様にハローワークの処理が遅れることがあります。
年末年始	ハローワークの業務が一時的に停止するため、手続きが遅れる可能性があります。
雇用調整助成金申請の増加	新型コロナウイルス感染症の影響などにより、雇用調整助成金の申請が増加すると、ハローワークの業務が圧迫され、離職票の発行が遅れることがあります。

郵送トラブルの可能性

離職票は通常、会社から退職者の自宅へ郵送されます。

しかし、郵送途中で何らかのトラブルが発生し、届かないというケースも考えられます。

トラブルの種類	詳細
宛先不明	会社が登録している住所が間違っている、または引っ越しで住所が変わっている場合に発生します。
郵便事故	郵送途中で紛失したり、誤配されたりする可能性があります。
郵便受けのトラブル	郵便受けが小さくて入らなかったり、雨で濡れてしまったりする可能性があります。
家族が誤って処分	家族が誤って、離職票を重要書類と認識せずに処分してしまう可能性があります。

離職票が届かない理由は様々ですが、まずは会社に連絡して状況を確認することが大切です。

状況に応じて、ハローワークへの相談や失業給付の仮手続きも検討しましょう。

今すぐできる3つの対応

離職票が10日過ぎても届かない場合、まずは落ち着いて状況を把握することが重要です。

状況を把握した上で、会社への状況確認、ハローワークへの相談、失業給付の仮手続き検討という3つの対応を検討しましょう。

以下にそれぞれの対応について説明しますので、該当箇所を確認してスムーズな手続きを進めてください。

会社への状況確認

会社への状況確認では、離職票の発行状況と遅延理由の確認が重要です。

項目	内容
連絡先	退職した会社の担当部署（人事部や総務部など）
連絡方法	電話またはメール
確認事項	離職票の発行手続き状況、遅延理由、今後の見込み
伝える内容	氏名、退職日、離職票が未着であること
メール例文	件名：離職票未着の件 〇〇部〇〇様

お世話になります。

〇月〇日に退職いたしました〇〇です。

さて、先日退職いたしましたが、離職票がまだ届いておりません。

つきましては、離職票の発行手続きの状況と、いつ頃発送していただけるかお教えいただけますでしょうか。

お忙しいところ恐縮ですが、ご連絡をお待ちしております。

署名

離職票が届かない場合、まずは会社に連絡して、発行手続きの状況を確認しましょう。

ハローワークへの相談

ハローワークへの相談では、離職票の発行遅延に対するアドバイスや、失業給付に関する情報収集ができます。

項目	内容
相談方法	ハローワークの窓口または電話
相談内容	離職票が届かない状況、会社への連絡状況、今後の手続き
準備するもの	雇用保険被保険者証（持っている場合）、身分証明書
ハローワークで得られる情報	離職票の発行状況の確認、会社への催促、失業給付に関するアドバイス、仮手続きの案内

ハローワークに相談することで、専門的なアドバイスやサポートを受けることができます。

失業給付の仮手続き検討

失業給付の仮手続き検討では、離職票がなくても失業給付の手続きを進めることが可能です。

項目	内容
手続き場所	ハローワーク
必要なもの	マイナンバーカード、写真、本人名義の預金通帳など
手続きの条件	離職票が届かない状況が1ヶ月以上続いている場合など
注意点	離職票が後日提出された場合、手続きのやり直しが必要になる場合がある

失業給付の仮手続きを行うことで、離職票がなくても失業給付の受給資格を得ることができます。

スムーズな手続きのために

離職票が届かない状況をスムーズに解決するためには、会社への確認とハローワークへの相談が重要です。

必要な書類を事前に準備しておくと、手続きがよりスムーズに進みます。

以下に、必要な書類の準備、ハローワークでの手続き、雇用保険受給までの流れについて説明します。

これらの情報を参考に、速やかに手続きを進めましょう。

必要な書類の準備

離職票を受け取り、ハローワークで雇用保険の手続きを行うためには、いくつかの書類を準備する必要があります。

スムーズな手続きのためには、事前に必要書類を確認し、不足がないように準備しておくことが重要です。

書類名	内容	備考
離職票-1	雇用保険の資格喪失が記載された書類。失業手当の振込先金融機関を記入する欄がある。	会社から受け取る。
離職票-2	離職理由や離職前の賃金状況が記載された書類。失業手当の支給額や支給期間の決定に重要な役割を果たす。	会社から受け取る。
マイナンバーカード	本人確認のために必要。
写真	雇用保険受給説明会などで使用。	サイズは縦3.0cm×横2.5cm。
本人名義の預金通帳またはキャッシュカード	失業手当の振込先として指定する金融機関の口座情報がわかるもの。	ゆうちょ銀行の場合は、振込用の店番号と口座番号が必要。
印鑑	手続きに必要な場合がある。

必要な書類を揃えることで、ハローワークでの手続きを円滑に進めることができます。

ハローワークでの手続き

ハローワークでの手続きは、雇用保険の受給資格を得るために重要なステップです。

適切な手続きを行うためには、ハローワークでの手続きの流れを事前に理解しておくことが不可欠です。

手順	内容	備考
1	ハローワークで求職の申し込みを行う	雇用保険の受給には、求職活動を行う意思があることを示す必要があります。
2	雇用保険の受給資格決定手続きを行う	離職票、マイナンバーカード、写真、預金通帳などを持参して手続きを行います。
3	受給説明会に出席する	雇用保険の制度や受給に関する説明を受けます。
4	待機期間	受給資格が決定してから7日間の待機期間があります。この期間中は、失業手当は支給されません。
5	給付制限	自己都合退職の場合、通常2ヶ月間の給付制限があります。この期間中は、失業手当は支給されません。ただし、会社の倒産や解雇など、会社都合退職の場合は給付制限はありません。
6	失業認定	原則として4週間に1度、ハローワークで失業の認定を受けます。この際、求職活動の状況を報告する必要があります。
7	失業手当の支給	失業の認定を受けると、指定した金融機関の口座に失業手当が振り込まれます。

ハローワークでの手続きをスムーズに進めるためには、事前に必要な書類を揃え、時間に余裕を持って訪問することが重要です。

雇用保険受給までの流れ

雇用保険の受給までにはいくつかの段階があり、それぞれに注意すべき点があります。

雇用保険をスムーズに受給するためには、全体の流れを把握し、各段階で適切な対応を取ることが重要です。

段階	内容	注意点
1 離職	会社を退職し、離職票を受け取る。	離職票が届かない場合は、会社に確認し、ハローワークに相談することも検討しましょう。
2 求職の申し込みと受給資格の決定	ハローワークで求職の申し込みを行い、雇用保険の受給資格があるかどうかの決定を受ける。	必要な書類を揃え、時間に余裕を持って手続きを行いましょう。
3 受給説明会への参加	ハローワークが指定する受給説明会に参加し、雇用保険の制度や受給に関する説明を受ける。	説明会の日時を必ず確認し、遅刻しないようにしましょう。
4 待機期間	受給資格が決定してから7日間の待機期間がある。	待機期間中は失業手当は支給されません。
5 給付制限(自己都合退職の場合)	自己都合退職の場合、通常2ヶ月間の給付制限がある。	給付制限中は失業手当は支給されません。会社の倒産や解雇など、会社都合退職の場合は給付制限はありません。
6 失業認定	原則として4週間に1度、ハローワークで失業の認定を受ける。	失業認定を受けるためには、求職活動の実績が必要です。
7 失業手当の受給	失業の認定を受けると、指定した金融機関の口座に失業手当が振り込まれる。

これらのステップを踏むことで、雇用保険をスムーズに受給することができます。

よくある質問（FAQ）

離職票が10日過ぎても届かない場合、まず何をすべきですか？

まずは会社に連絡を取り、離職票の発行状況を確認しましょう。

手続きが遅れている場合は、その理由と今後の見込みについて尋ねることが大切です。

会社に連絡しても離職票が届かない場合、どうすれば良いですか？

ハローワークに相談しましょう。

ハローワークでは、離職票の発行状況の確認や、会社への催促を行ってくれます。

また、失業給付に関するアドバイスや、仮手続きの案内も受けることができます。

離職票がなくても失業給付の手続きはできますか？

はい、離職票がなくても失業給付の仮手続きが可能です。

ただし、一定の条件（例えば、離職票が届かない状況が1ヶ月以上続いているなど）を満たす必要があります。

詳細については、ハローワークに確認しましょう。

離職票の手続きにはどのような書類が必要ですか？

離職票-1、離職票-2、マイナンバーカード、写真、本人名義の預金通帳またはキャッシュカード、印鑑などが必要です。

事前にハローワークに確認し、不足がないように準備しましょう。

ハローワークでの手続きはどのように進めれば良いですか？

まずハローワークで求職の申し込みを行い、雇用保険の受給資格決定手続きを行います。

その後、受給説明会に出席し、待機期間を経て、失業認定を受けると、失業手当が支給されます。

雇用保険をスムーズに受給するためのポイントはありますか？

会社への確認とハローワークへの相談を早めに行うことが重要です。

また、必要な書類を事前に準備し、ハローワークでの手続きの流れを理解しておくことで、スムーズに手続きを進めることができます。

まとめ

離職票が10日を過ぎても届かない場合、まずは会社への連絡とハローワークへの相談が重要です。

状況を把握し、適切な対応を取りましょう。

本記事を参考に、必要な手続きを進めて、スムーズな雇用保険の受給を目指しましょう。