70歳以上の失業保険｜何ヶ月もらえる？受給条件と申請方法

70歳以上の方が失業した場合に受け取れる高年齢求職者給付金は、雇用保険の加入期間によって受給期間が異なります。

ご自身の加入状況を確認することが重要です。

本記事では、高年齢求職者給付金の受給期間について、加入期間別の給付日数、雇用保険加入期間が1年未満の場合、1年以上の場合に分けて具体的に解説します。

高齢で離職された方が、安心して再就職に向けて活動できるよう、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

70歳以上の失業保険受給期間

70歳以上の方が失業した場合に受け取れる失業保険、正確には高年齢求職者給付金は、雇用保険の加入期間によって受給期間が異なります。

加入期間に応じて給付される日数が異なるため、ご自身の加入状況を確認することが重要です。

高年齢求職者給付金の受給期間は、雇用保険の加入期間によって異なり、【加入期間別の給付日数】、さらに加入期間が1年未満の場合と1年以上の場合で詳細が分かれます。

以下に、それぞれのケースについて解説します。

高齢で離職された方が、安心して再就職に向けて活動できるよう、高年齢求職者給付金の受給期間について具体的に解説していきます。

加入期間別の給付日数

高年齢求職者給付金の給付日数は、雇用保険の加入期間によって異なり、1年未満の場合は30日分、1年以上の場合は50日分となっています。

雇用保険の加入期間が長いほど、より多くの給付を受けられる制度設計となっています。

雇用保険の加入期間	給付日数
1年未満	30日分
1年以上	50日分

高年齢求職者給付金の受給を検討されている方は、まずご自身の雇用保険の加入期間を確認し、上記の表を参考に給付日数を把握しておきましょう。

雇用保険加入期間1年未満の場合

雇用保険の加入期間が1年未満の場合、高年齢求職者給付金として30日分の給付を受けられます。

短期間であっても雇用保険に加入していた場合は、給付を受けられる可能性があります。

高年齢求職者給付金の受給を検討されている方で、雇用保険の加入期間が1年未満の場合は、30日分の給付を受けられることを覚えておきましょう。

雇用保険加入期間1年以上の場合

雇用保険の加入期間が1年以上の場合、高年齢求職者給付金として50日分の給付を受けられます。

1年以上の加入がある場合は、1年未満の場合よりも多くの給付を受け取ることが可能です。

項目	内容
給付日数	50日分
対象者	雇用保険加入期間1年以上
メリット	1年未満の場合よりも多い給付を受けられる

雇用保険の加入期間が1年以上ある方は、50日分の給付を受けられることを念頭に置き、高年齢求職者給付金の申請を検討しましょう。

高年齢求職者給付金とは

高年齢求職者給付金は、65歳以上の離職者が対象となる給付金です。

高年齢者の再就職支援を目的としており、失業保険に相当する役割を果たします。

高年齢求職者給付金の概要について、受給要件や失業保険との違いを強調します。

高齢で離職された方が安心して再就職に向けて活動できるよう、詳しく解説していきます。

65歳以上の離職者対象

高年齢求職者給付金は、原則として65歳以上の離職者が対象です。

65歳以上で雇用保険に加入していた方が、再就職を希望する際に受給できます。

項目	内容
対象者	65歳以上の離職者
目的	高年齢者の再就職支援
雇用保険	雇用保険の加入が必須
受給要件	離職日以前1年間に被保険者期間が6ヶ月以上あること、就職の意思と能力があること、求職活動を行っていること

失業保険との違い

高年齢求職者給付金は、失業保険の一種ですが、65歳以上の離職者に対して適用される点が異なります。

受給期間や給付額、申請方法などに違いがあるため、注意が必要です。

項目	高年齢求職者給付金	失業保険（一般）
対象年齢	65歳以上	65歳未満
給付日数	雇用保険の加入期間に応じて30日分または50日分	雇用保険の加入期間や離職理由に応じて90日～330日
受給方法	一括支給	段階的に支給

受給要件

高年齢求職者給付金を受給するためには、いくつかの要件を満たす必要があります。

主な要件は、離職日以前1年間に雇用保険の被保険者期間が6ヶ月以上あること、再就職の意思と能力があることです。

項目	内容
雇用保険加入期間	離職日以前1年間に6ヶ月以上の被保険者期間が必要
再就職の意思	再就職を希望していること
再就職の能力	健康状態や年齢などから、就職が可能であること
求職活動	積極的に求職活動を行っていること
その他	住所または居所を管轄するハローワークで求職の申し込みを行うこと、離職票を提出すること。

高年齢求職者給付金受給までの流れ

高年齢求職者給付金を受け取るには、ハローワークでの手続きが不可欠です。

求職の申し込みと給付金の申請を行い、失業状態の認定を受けることで、給付金が一括で支給されます。

以下に、高年齢求職者給付金を受給するまでの具体的な流れを説明します。

ハローワークで求職申込

ハローワークでの求職申込は、高年齢求職者給付金を受給するための第一歩です。

求職の申込みを行うことで、ハローワークは求職者の情報を登録し、再就職支援を開始します。

求職の申込みを行うことで、ハローワークは個別の状況に合わせた再就職支援を提供します。

高年齢求職者給付金申請手続き

高年齢求職者給付金の申請手続きは、ハローワークで行います。

必要な書類を揃えて申請することで、給付金の受給資格の審査が開始されます。

書類	内容
離職票-1	氏名や口座番号などを記入する欄がある。個人番号欄はハローワークで記載。
離職票-2	離職理由などが記載されている。
マイナンバーカード	マイナンバーを確認するために必要。ない場合は、個人番号確認書類（通知カード、個人番号の記載のある住民票など）と身元確認書類（運転免許証など）が必要
写真1枚	最近の写真、正面上半身、タテ3.0㎝×ヨコ2.4㎝
本人名義の預金通帳	一部の金融機関を除く
船員保険失業保険証および船員手帳	船員であった方のみ

高年齢求職者給付金の申請手続きは、ハローワークの指示に従って、スムーズに進めましょう。

給付金一括支給

ハローワークで失業状態の認定を受けると、高年齢求職者給付金が一括で支給されます。

支給額は、雇用保険の加入期間によって異なり、1年未満の場合は30日分、1年以上の場合は50日分です。

高年齢求職者給付金は、再就職までの生活を支える重要な資金源となります。

よくある質問（FAQ）

高年齢求職者給付金は、いつもらえるのですか？

高年齢求職者給付金は、ハローワークで失業の認定を受けた後、約1週間で指定した金融機関の口座に一括で振り込まれます。

70歳を超えても失業保険はもらえますか？

70歳以上の方でも、高年齢求職者給付金という形で失業保険に相当する給付金を受け取ることが可能です。

受給には条件がありますので、ハローワークでご確認ください。

高年齢求職者給付金と老齢年金は同時に受給できますか？

はい、高年齢求職者給付金と老齢年金は同時に受給できます。

高年齢求職者給付金は雇用保険から支給されるもので、老齢年金の受給に影響はありません。

高年齢求職者給付金は、自己都合退職でももらえますか？

自己都合退職の場合でも、高年齢求職者給付金の受給要件を満たしていれば、給付金を受け取ることができます。

ただし、自己都合退職の場合は、給付制限期間が設けられることがあります。

ハローワークでの手続きに必要な持ち物を教えてください。

ハローワークで高年齢求職者給付金の申請を行う際には、離職票、マイナンバーカード（または個人番号確認書類と身元確認書類）、写真、本人名義の預金通帳などが必要です。

詳細はハローワークにお問い合わせください。

高年齢求職者給付金は、再就職が決まってももらえますか？

再就職が決まった時点で、高年齢求職者給付金の支給は終了します。

ただし、再就職手当という制度を利用できる場合がありますので、ハローワークにご相談ください。

まとめ

この記事では、70歳以上の方が離職した場合に受け取れる高年齢求職者給付金について解説しました。

雇用保険の加入期間によって受給期間が異なり、加入状況の確認が重要です。

高年齢求職者給付金は、高齢者の再就職を支援する大切な制度です。

受給を検討されている方は、ハローワークで詳細を確認し、手続きを進めてみましょう。